当財団の協賛寄付者である「株式会社市瀬（いちせ）」様より３８５，４４０円のご寄付を賜りましたことを受け、２０２１〔令和３〕年８月３０日（月）に、寄付受納セレモニーを開催いたしました。
セレモニーは、新型コロナウイルス感染防止の観点から、Ｗｅｂ会議システム「Ｚｏｏｍ」を活用したリモート形式とさせていただきました。

▲　目録の贈呈。
（画面中央が尾瀬保護財団。向かって左側が田中事務局長、右側が星次長兼総務課長。）
（画面上方、向かって左から順に「株式会社アルテミス様」「東京電力ホールディングス株式会社様」「株式会社市瀬様」「尾瀬保護財団（画面中央の拡大画面に同じ）」）

今回のご寄付は、株式会社市瀬様が製造・販売する商品「尾瀬ノート」（日本語版・英語版）の販売収益の一部となります（一冊あたり２０円×販売実績１９，２７２冊）。
セレモニーは、（株）アルテミスの常野様に進行をいただき、当財団、（株）市瀬の三澤様、東京電力ホールディングス（株）ＥＳＧ推進室の皆様がＷｅｂ上で一堂に会して、「尾瀬」を一つのキーワードに活発に意見交換を行うことが叶いました。公益財団、流通業、電力会社と、それぞれに立場は違えども、抱える課題（問題意識）には共通の認識があり、ＳＤＧｓが広く社会全体で考え取り組んでいくべきものであることを再確認いたしました。尾瀬の保護と利用にかかる活動、その大切さと成果を如何に具現することができるか、当財団としても、一度ここで立ち止まり、改めて考えていかねばならないと痛感いたしました。

市瀬様におかれましては、当財団の寄付規程（内規）に基づき、「協賛寄付者」として、より良いパートナーシップを築かせていただきたく存じます。
改めまして、このたびのあたたかいご支援に深く感謝申し上げますとともに、今後とも、末永いお付き合いをさせていただければ幸いです。

● 商品「尾瀬ノート」のご紹介
「尾瀬ノート」は、〈尾瀬の木道ペーパー（※）〉を全頁使用したＡ５規格のリング式ノート。定価４３２円（税込）。

巻頭の尾瀬マップでコースや動植物を紹介するほか、尾瀬と地元の３つのまち（群馬県片品村、福島県檜枝岐村、新潟県魚沼市）の紹介頁、巻末には木道整備に関するコラムを掲載。可愛らしいイラスト（デザイン）で、日本語版と英語版の２種類（異なるデザイン）を作成し、２０１８〔平成３０〕年４月に販売を開始しています。

「尾瀬ノート」ページ（ＵＲＬ）：　http://ozenote.ichise.co.jp/　（外部リンク；株式会社市瀬）

なお、当該商品は、販売元の市瀬様にて２０２１〔令和３〕年８月１８日に完売いたしました。予めご了承ください。

（※）〈尾瀬の木道ペーパー〉は、木道のリサイクルペーパーです。
尾瀬国立公園内敷設の木道は、総延長およそ６５ｋｍに及びます。木道の材料は、折れにくく水に強い国産カラマツ材などです。防腐剤を使わないため、湿原のなかでは、およそ１０年前後で架け替えが必要となります。
この、老朽化により公園内から撤去した廃材を再利用して製造された紙が〈尾瀬の木道ペーパー〉です。当該技術（木道リサイクルのシステム）は、東京電力ホールディングス株式会社、中越パルプ工業株式会社、株式会社市瀬の３社により共同開発されました。

●株式会社市瀬様のご紹介

社　名：株式会社市瀬（いちせ）
代表者：代表取締役社長　市瀬　泰一郎（敬称略）
所在地： 東京都千代田区神田神保町１－７　源興號ビル６Ｆ
ホームページ（ＵＲＬ）：　https://www.ichise.co.jp/　（外部リンク）
（株）市瀬様は、「紙」の流通業の老舗として、１９０８〔明治４１〕年に創業。今年で創業１１３年目を迎える企業です。①紙類、及び紙製品の加工並びに販売、②包装資材、包装機械類の販売、③ペット用品の企画、製造及び販売、③生活関連用品の企画、製造及び販売　を４柱として、事業展開なさっています。
社是として〈森と空気と水を大切にする会社〉を掲げ、平成２５年（２００３年）３月には業界大手に先駆けて「ＦＳＣ（※）」のＣｏＣ認証を取得しています。また、東京電力（株）と『尾瀬の木道エコペーパー』や『３．９ペーパーシステム』を共同開発するなど、紙の持続可能性という視点からの商品化に尽力しています。
同社に関する詳細は、ホームページをご確認ください。

（※）Forest Stewardship Council（森林管理協議会）が普及に尽力する、持続可能な森林経営と森林素材の流通を認証する環境保護制度。認証済み製品に付けられるロゴマークは「森を守るマーク」とも言われています。