- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.09.17
2021年9月17日-尾瀬沼ビジターセンターより(初秋の黒岩山)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇り
■気温:12.6℃(9時)16.9℃(昨日の最高気温)10.4℃(今日の最低気温)
今日は朝から曇り空が広がり肌寒い天候になっています。
湿原の草原は色づいて、レンゲツツジの葉の赤色がアクセントとなり、草紅葉の見頃を迎えています。
尾瀬沼周辺の木々が黄葉するのもまもなくだと思います。
2日前の15日(水)に尾瀬沼から黒岩山を登って鬼怒沼湿原まで歩いてきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。
尾瀬沼から約1時間歩くと小淵沢田代に着きます。まだ朝霧に包まれていて、その霧を通して日光の男体山などの山々を見ることができました。
この縦走路のほとんどは尾根近くを歩く道ですが、袴腰山近くは急斜面の山腹をトラバースするように登山道がついていて、ストックでバランスをとりながら歩くと安心です。
軽い上り下りを繰り返しますが、ダケカンバやブナ、オオシラビソの林の中の標高1900メートル前後の山道が続き、木々の彩りの変化や鳥の声を楽しみながら歩くことができます。
尾瀬沼を出発して5時間程で黒岩山に着きます。この日は天候に恵まれて、頂上からの展望が広がりました。歩いてきた山々。そして、燧ヶ岳や至仏山が眺められ、さらに日光の山々も展望できました。
黒岩山から鬼怒沼山にかけては倒木が多くなり、場所によっては登山道に数十本もの倒木が重なっているため、登山道を大きく外れて歩くこともありました。GPSの用意があると安心だと思います。
この縦走路の前半は燧ヶ岳に背を向けて歩きますが、黒岩山から先は展望が良ければ右手に燧ヶ岳を見ながら歩けます。燧ヶ岳が見えたときは「ここも尾瀬の山域なんだ」という感じがします。
この辺りの尾根道でも標高が2000メートル前後あるため、ダケカンバやナナカマドの紅葉が進んでいて、尾瀬沼より大分早いように感じました。
尾瀬沼を出発して約9時間かけて鬼怒沼湿原に到着です。草紅葉の進んだ湿原に点在する池塘に鬼怒沼山が映り込み何度来ても良いところだと思います。
木々の紅葉が進むこの時期、黒岩山方面の縦走はきっと楽しい山歩きになると思います。ただ、宿泊地までさらに2時間程が必要なため、長時間の山歩きに必要な食料や水、寒さや天候の急変へ備えなどの準備は念入りにお願いします。
*体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えてください。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター