- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.08.27
2021年8月27日-尾瀬沼ビジターセンターより(秋の風を感じる晴れ間)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気: 晴れ
■気温:19.1℃(9時)26.0℃(昨日の最高気温)17.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
とても穏やかなよく晴れた空の下、周囲に人がいないところでは、少しの間だけマスクを取って、大きく深呼吸するのはとても気持ちがいいです。涼しい秋の風が湿原を抜けていきます。
天気予報を見てみると、週末はアウトドア日和になりそうですね。
【今日の燧ケ岳】
長蔵小屋さん裏手のビュースポットから見た燧ケ岳です。風に揺れるミズトクサが美しい尾瀬沼の情景を演出します。
最近、様々なチョウを見かけます。
【ミドリヒョウモン】
アザミの花に吸蜜していたミドリヒョウモンを見つけました。表はヒョウのようなはっきりとした模様ですが、後翅の裏側が淡い緑色で、白色の線が入っています。
【キベリタテハ】
深い小豆色に白い縁取りが特長のキベリタテハは、翅の内側に青い小斑紋が並びます。今回は翅を広げている姿が取れませんでしたが、とても美しいチョウです。
【アサギマダラ】
渡りチョウとして知られるアサギマダラがヤナギランの花に夢中な様子でした。アサギとは浅葱色のことで、浅葱色とは藍で染めたときの薄い藍色、そしてねぎの葉の色にも似ていることから名前がついているそうです。春から夏にかけては、本州の涼しい場所で繁殖し、秋で気温が下がり始めると南下して、個体によっては台湾の方まで2,000キロ以上飛翔することもあるそうです。
私たちよりはるかに弱い生命体なのに、自力でそれだけの距離を移動するなんて、本当に驚きですね。
尾瀬には今日紹介したチョウ以外にも昆虫がたくさんいます。またの機会にご紹介できればと思います。
最後に、体調に不安のある方や自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター