- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.08.18
2021年8月18日—山の鼻ビジターセンターより( 鳩待峠~山ノ鼻間 林内の様子を紹介します)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
山の鼻ビジターセンターは新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、現在休館中です。
詳しくはこちらをご覧ください。
ツキノワグマの目撃が頻出しているため、入山者の皆さんの安全を第一として植物研究見本園を一時閉鎖しております。
皆様のご理解とご協力をお願いすると共に、クマ鈴の携帯や朝夕の時間帯は声を出すなど安全対策をお願いいたします。
なお、至仏山入口は見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
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■ 天気:雨のち曇り
■ 気温:20.4℃(最高気温) 16.5℃(最低気温)
このところ尾瀬では毎日雨が続いています、今朝鳩待峠から雨の中、山ノ鼻地区まで巡視をしてきましたので、林内の歩道や植物・樹木などの様子を紹介します。
ブナ林と石階段
鳩待峠(1591m)付近の標高ですと、ブナノキなどの樹木が多く見られます。
この所雨続きの尾瀬は、歩道に大量の水が流れ込み沢状態になります、足が濡れないよう注意が必要です。
林内の歩道
林内の歩道は木道や木道階段となっています、木道等は雨で濡れると滑りやすいので、小股でゆっくり歩いて下さい。
針葉樹
2本の木はネズコとコメツガで別々の針葉樹です、若木の時は離れていたが、永い年月とともに成長してくっつきました、歩道脇に有りますので見つけてみて下さい。
ダケカンバ林
シラカバと同じカンバの仲間ダケカンバ、この付近の標高では多く見られます、シラカバと違い樹皮が粗い。
シウリザクラ
シウリザクラやウワミズザクラは昨年多くの実を付けたが、今年は山の鼻ビジターセンター付近の木は極少しの実が見られる程度です。
ミズキ(水木)
ミズキの実はこのところの雨で朝夕の冷え込みはないものの、少しずつ色付いてきました。
ネズコ(鼠子)別名クロベ
樹形はヒノキに似るが、ネズコは樹皮が平滑で雨に濡れるといっそう赤色を帯びます。
オオカメノキ(大亀木)
前回にも紹介しましたが、色付きが増してきました。
カニコウモリ(蟹蝙蝠)
林内の植物・樹木の花が見られるのは少なくなりました。
タケシマラン(竹縞蘭)
枝が小沢にかぶさるように有り、真っ赤に熟した実が今の時期見られます。
ヒロハノツリバナ(広葉吊花)
まだ青々していますが、これから赤く色付き、はじけるように広がり種子が見られます。
アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)
本種は森林内に有り、赤い実を付けます。
マルバダケブキ
この植物は草丈が大きく、森林内で目立ち今が見頃です。
このところ毎日雨が続いています、大雨になりますと河川が増水し湿原に流れ込みます、木道等が冠水し通行が出来なくなる恐れがあります、尾瀬情報を確認し、お越しの際は身支度はしっかり整えて下さい。
担当:笹原