- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.07.30
2021年7月30日-尾瀬沼ビジターセンターより(ぐぐっと近づいて)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇り一時雨
■気温:18.5℃(9時)22.7℃(昨日の最高気温)未計測(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
午前中は少し陽射しもありましたが、次第に雲が広がり午後には雷雨となりました。
大江湿原ではニッコウキスゲのピークは過ぎ、夏後半のお花にバトンタッチされつつあります。
今日はひとつひとつの花にぐぐっと近づいて見ました。
【ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)】
エングラー体系などではユリ科に分類されているニッコウキスゲ(ゼンテイカ)ですが、最新の(DNA塩基配列に基づく)AGP4分類体系ではツルボラン科
に分類されています。
【コバギボウシ(キジカクシ科ギボウシ属】
コバギボウシもユリ科からキジカクシ科へ変更になっています。
ユリ科に共通した花や葉の形状とそれぞれの種を定める特徴を見いだすことができるとお花の散策がより一層楽しくなります。
【ノアザミ(キク科アザミ属)】
チョウやハナバチが吸蜜に訪れた際の花頭部への刺激で白い花粉が溢れ出します。
(指でそっと触れるだけ花粉が溢れ出します。)
【ミズギク(キク科/オグルマ属)】
ミズギク、花の姿は一般的なキクのイメージですね。
【オタカラコウ(キク科メタカラコウ属)】
同属のマルバダケブキ(頭頂部)とオタカラコウ(側部)の花の付き方はやや異なりますが、雄しべのつくりはそっくりですね。
【ミヤマワレモコウ】
小さな花の集まって房状のミヤマワレモコウの花を形成しています。
上部から下に向かって小さな花が咲き、開花した花は雄しべ(白い糸状の先に葯)が確認できます。
【オニシモツケ】
赤味を帯びている状態はまだ蕾です。
遠目にはふわふわした感じの白色の花に見えますが、近づくと小さな花がびっしりと集まって咲いていることが分かります。
最後にニッコウキスゲの様子です。
最後に、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えてください。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター