- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.07.28
2021年7月28日—山の鼻ビジターセンターより(花と向き合う)
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ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日降り続いた雨も止み、本日は11時前まで強い日差しが注ぎました。
絵に描いたような夏空のもと 山ノ鼻周辺で撮影した鮮やかな植物たちをご紹介します。
クガイソウ。
ブラシ状をした不思議な花を咲かせます。
写真ではわかりませんが、先端にかけてのグラデーションが美しいです。
花言葉は『明るい家族』なんだか実家が恋しくなります。
トモエソウ。
淡い黄色の花弁に水滴がたっぷりついていて、少し透明になっていました。美しい!
背丈は高く、1m近くにもなります。
葉も大きく先端が尖っていて いかにも強そうな雰囲気がありますが、こんな可愛い花が咲くものですから素敵なギャップです。
1日花で直径5cmほどの見ごたえのある大輪の花を咲き継ぎます。
ドクゼリ。
ボール状に花をつける可愛らしい見た目でありながら ドクウツギ・トリカブトと並んで日本三大有毒植物に数えられています。
見た目も似ている同じセリ科の植物にノダケがあります。
こちらは素朴な外見ですが 解熱や腹痛などの薬に用いられます。
類似と相対、おもしろいです。
コバギボウシ。
今の尾瀬ヶ原の主役は、やはりこちらでしょう。
優しい紫色の花冠は内側に濃紫色の線が入っています。
ギボウシの花言葉は、『落ち着き』『沈静』など。
清楚な見た目を反映しているようです。
ゲンノショウコ。
漢字では「現証拠」と書きます。なんだか探偵さんみたいですが、どうやら事件の真相を暴いた訳ではないようです。
古くから下痢止めとして利用されてきたゲンノショウコ。
使用すると直ちによく効き、『現に効果の証拠がある』という意味で名付けられたんだとか。
以上、今ご覧いただけるお花を少し詳しくご紹介させていただきました。
わたしもまだまだ勉強が足りませんが、知れば知るほど楽しさが増してくるなぁと日々感じています。
ましてや尾瀬ヶ原も至仏山も植物の宝庫。
名前の由来やルーツに思いを馳せながら 花と向き合う時間をたっぷり確保するのも、素敵な尾瀬の過ごし方です。
担当:佐久間