- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.06.28
2021年6月28日—山の鼻ビジターセンターより(花から実へ)
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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
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■ 天気:晴れのち曇り
■ 気温:25.4℃(最高気温) 10.5℃(最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
今日は朝からすっきりと晴れて、気温が上昇しましたが、お昼頃から雲行きが怪しくなり、時々雨がパラつくお天気となってしまいました。一日中青空が広がるお天気は、梅雨明け以降になるのでしょうか。
山ノ鼻周辺や尾瀬ヶ原では、次々といろいろな植物が花を咲かせてきています。
そして、今まで花を咲かせていた植物が、実になってきています。
黄色い花を咲かせていたリュウキンカは、星型の実になっています。実がはじけると、また、花が咲いたような形になり、目を楽しませてくれます。
【実になったリュウキンカ】
チングルマは果穂になり、綿毛が風にゆれています。秋には葉が紅葉し、それぞれの季節で違った姿を見せてくれる植物です。
【チングルマの果穂】
ワタスゲの果穂は種子が風に乗って飛んでいく時期になっています。
【ワタスゲの果穂】
ミズバショウは葉が大きく成長し、実が熟してきています。
【ミズバショウ】
ミズバショウの実は熟すと種子はゼリー状の物に包まれ、水の流れに乗って運ばれていき、下流で芽を出します。水の流れのある場所にミズバショウが多く見られるのはそのためです。
尾瀬のツキノワグマは、この熟したミズバショウの実を食料とします。水の流れのない林の中に咲いているミズバショウは、ツキノワグマの糞の中に残っていた種子が発芽したものかもしれません。
現在、山ノ鼻の研究見本園や尾瀬ヶ原では、緑の湿原の中にカキツバタやヒオウギアヤメの紫色が目立ってきています。
【ヒオウギアヤメ】
次々と姿を変えていく植物たちや湿原の風景に目が離せません。
担当:加藤