- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.07.19
2020年7月19日-尾瀬沼ビジターセンターより(沼尻~見晴の様子)
==================================================================
尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
==================================================================
■天気:晴れ
■気温:17.5℃(9時)21.3℃(昨日の最高気温)13.3℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
今日は青空が広がっています。何週間ぶりかと思うほどです。
大江湿原では、ニッコウキスゲが見頃となっています。
さて昨日は、赤田代・見晴方面へ巡回してきました。曇天でしたが、久しぶりに雨の降らない天候でしたので、たくさんのトンボが湿原の上を飛んでいました。
【白砂湿原で見つけたルリイトトンボ】
最初に通った白砂湿原で、ルリイトトンボのつがいを見つけました。
オスはきれいな瑠璃色ですが、メスは緑色型です。
【オゼイトトンボ】
また、ルリイトトンボとよく似ていますが、腹の模様の違うオゼイトトンボを見つけました。
イトトンボの仲間はたくさんいるので、区別は大変難しいです。
【見晴の湿原で見つけたハッチョウトンボ】
大きさは10円玉と同じくらい。日本で最も小さなトンボです。
赤いのはオスです。メスは白っぽい縞模様をしています。
見晴から赤田代にかけて、木道上にいろいろなトンボが羽を休めています。
水に近い木道ではヤンマ型のコサナエがいました。色が黄緑のようできれいでした。
また、ムネは赤くて顔は白いカオジロトンボのつがいも羽を休めていました。
トンボは種類が多くて名前を同定するのがとても難しいです。
でも、名前が分からなくても、尾瀬にはたくさんの種類のトンボが生息していることが分かります。
【食虫植物 モウセンゴケ】
自然が豊かであればこそ、このように捕食されてしまうトンボもいます。
残酷なようですが、これが自然の姿です。
現在、ニッコウキスゲが見頃ですが、トンボという生き物にも少し注目して欲しいです。
都道府県をまたぐ移動の自粛は解除されましたが、尾瀬では山小屋や休憩所の多くが休業しており遭難救助は困難です。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:渡邉