- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.06.20
(8月15日公開)2020年6月20日ー尾瀬沼ビジターセンターより(釜ッ堀湿原からの便り)
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環境省尾瀬沼ビジターセンターは、檜枝岐村内施設の営業自粛を踏まえ、6月中は閉館しておりました。
本ブログでは、自粛期間中の尾瀬の様子をさかのぼってご紹介させていただきます。
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■天気:晴れ
■気温:11.9℃(9時) 13.6℃(昨日の最高気温)9.9℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
今日の尾瀬沼は、冷たい風が吹きながらも陽の優しい暖かさを感じられます。
今回はこの澄みきった天気の中、
尾瀬沼・釜ッ堀湿原から新たな世界へ羽ばたこうとしている昆虫を紹介したいと思います。
ミズバショウの葉にくっついている、この幼虫。
何の幼虫か分かりますか?
近寄ってみましょう。
ヤゴは羽化してトンボになります。
ヤゴは羽化するまでの間、水中の中で暮らしています。
トンボになるために上陸し、羽化する準備を始めます。
完全に羽化しました。
体がまだ白いです。これから少しずつ時間をかけて色が出てきます。
これからどこへ旅立つのでしょうか。
これはオオトラフトンボの翅(はね)だと思われます。
おそらく天敵であるカエルか鳥に食べられてしまったのでしょう。
無事に羽化できたとしてもこのように食べられてしまう個体もいます。
なんとも儚いですね。
今回、4~5時間ほどで羽化する過程を見ることができました。
今度、元気に飛んでいる姿を見たいです。
担当:緒方