ナデッ窪:沼尻~燧ケ岳

ルート解説

 尾瀬沼畔の沼尻から燧ヶ岳へ直登するコースがナデッ窪です。

 ナデッ窪は雪崩っ窪が訛って付けられたと言われるとおり、急傾斜の窪地地形のため厳冬期には雪崩が発生し、大きな樹木があまり見あたりません。

 終始、急登のコースを歩くため息が切れますが、最も短時間で山頂に到着でき、背後に尾瀬沼の好展望を見下ろすことができるので、足に自信のある方には人気があります。

 沼尻の湿原から歩き始めて、燧ヶ岳の樹林帯に入るとすぐに急な登りとなります。

 ■段差の大きな急峻な道を登る

 倒木をまたいだり、岩を乗り越えたりと難路ですが、大きな岩の隙間には緑色にキラキラ光るヒカリゴケを見つけることもできます。

 振り返って尾瀬沼を見下ろせば、湖面に茂る水草がエメラルドグリーンが彩り美しく輝きます。

 一段と急勾配になった道を登ると、斜面にはササとダケカンバが目立つようになります。

 眼前に俎嵓が大きく立ちはだかる頃には右手からくる長英新道と合流します。

※ナデッ窪は、管理された登山道ではありませんので、ご利用される際には、怪我等のないよう十分にお気を付け下さい。

■コースの眼下には尾瀬沼が広がる