大清水~三平峠

ルート解説

 尾瀬への入山コースとしては片道約6.5km、3時間程度と最も長い道のりになります。

 大清水から一ノ瀬にかけては認可車両だけが通行できるジャリ道を歩くルートになっています。

 一ノ瀬の先にある橋を渡ったらすぐ左に入り、どんどん標高を増す「十二曲がり」とも呼ばれる登山道を登って行くことになります。

 標高が高くなるにつれて広葉樹から針葉樹へと自然の様子が移り変わり、途中で息を整えながら感じる山の清々しい空気や周囲の展望は、登山そのものの魅力を再確認させると思います。

 森の中では気付かないほど小さな花々が足元に群生し、見上げればムラサキヤシオツツジやタムシバなどの花が緑の樹間に鮮やかな彩りを添えます。

 途中の岩清水では、岩の割れ目から清冽な水が流れており、長いコースを行き交う人の喉を潤してくれます。

 ジグザグの登山道をやっとのことで登り、周囲の風景が見えるようになったら急な登りは終わりで、そこからは樹林帯の中をなだらかに登る木道となり、その先に三平峠の頂上があります。

■つづら折れの木道階段が続く十二曲り