公衆トイレ(尾瀬の自然への負荷を減らす努力
- 時期 : 5月中旬~10月中旬
- 場所 : 建物周辺(鳩待峠、御池、尾瀬沼、山ノ鼻)
- 観察や学習の対象 : 建造物,
- 学習の目的や育てたい能力 : 実践,討論・問題解決,
解説
尾瀬に限らず、登山する際に気になるのがトイレの有無です。
尾瀬には公衆トイレが各地に設置されていて、清潔で快適に利用できます。
みなさんが利用するこの公衆トイレは尾瀬の環境を守るために、とても重要な役割を果たしているのです。
尾瀬のトイレには全て合併処理浄化槽が設置され、直接、汚水を湿原へ流さない配慮をしています。
いったん浄化槽に貯められた汚水は微生物によって分解され、浄化後は近隣の河川や、パイプラインで域外へ放流しています。
トイレットペーパーなどの固形物は脱水・乾燥したのち、ヘリコプターで尾瀬外へ搬出しています。
■公衆トイレに設置されたトイレチップ箱
尾瀬では自然環境への負荷を減らすため、公衆トイレを設置していますが、その維持管理には多くの費用がかかっています。
尾瀬でトイレを利用する際には、尾瀬の環境への影響を少しでも減らすためにも、1回100円程度の協力金をお願いします。
また至仏山や燧ヶ岳には公衆トイレがありません。
山中での排泄は周辺の沢や湿原にも影響を与えます。登山前には必ずトイレを済ませ、ザックには携帯トイレを用意して行きましょう。