秘話 その5
「ゆったりのんびりがモットーの山小屋」※2015年4月時点の情報です
尾瀬ヶ原西端の見晴地区で、山小屋「原の小屋」と喫茶店を経営する星菊芳さん。 「ゆったりのんびり」をモットーに、くつろぎの空間を提供する星さんのお話を伺った。
原の小屋
星 菊芳 Kikuyoshi Hoshi
夏休みの思い出
レンゲツツジ咲く、原の小屋(現在)
忙しかった山小屋仕事
高校生くらいから山小屋で働くようになった星さん。本格的に小屋を切り盛りするようになったのは高校卒業と同時だった。 「父が高齢だったこともあり、卒業と同時に山小屋に入ることを決めていました」と星さん。 「当時は長期保存の利く食料や、すぐに暖まる石油ファンヒーターのような便利な物はなく、すべてを自分たちで作らなくてはいけない時代でした。小屋に宿泊される方も多く、朝早くから夜遅くまで働きづめの毎日でした。私たちはともかく、畳1枚に2人で寝ていただく状況だったお客様は大変だったでしょうね」と話す星さん。こだわりの有機野菜
ある登山者からこの小屋の魅力は静かな雰囲気と、美味しい料理だと聞いたことがあった。料理にはどんな工夫がされているのだろうか。 「私たち夫婦はヘルシー志向なんです。小屋にお泊まりになる方の大半が中高年者で、健康にも気を使っていると思うのですが、私たちは自宅がある檜枝岐村に畑を持ち、有機野菜を作って、小屋の食事としてお出ししています。山小屋で出た生ゴミは処理機にかけ堆肥として畑に戻しています。冷涼な気候の檜枝岐村では美味しい野菜が採れると評判ですが、中でもジャガイモの味には自信がありますよ」とこだわりの野菜作りについて、横で聞いていた奥様が嬉しそうに話してくれた。ゆったりのんびりを大切に
星さんご夫妻と孫の美里ちゃん
原の小屋 データ
問い合わせ先 : 090-8921-8314
Website : 原の小屋ホームページ