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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2019.10.11

2019年10月11日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬沼から裏燧林道へ)

■ 天候:曇り
■ 気温:15.7℃【9時】18.8℃【昨日の最高気温】11.2℃【今日の最低気温】

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。昨日は澄み切った青空の下、沼尻~見晴巡回・裏燧林道巡回に行ってきました。まず沼尻の池糖を覗き込むと、ヒツジグサの紅葉の美しさにカメラのシャッターを押す指が止まりませんでした。沼尻の池糖は主線の木道を歩いていると気づくことができないので、見逃している方が多いと思いますが、是非見て欲しい場所の一つです。
【ヒツジグサ】

沼尻から見晴方面に進んでいくとすぐ白砂湿原になりますが、そこでは親子のシカが湿原内で植物を食べていました。尾瀬には元々はニホンジカは生息しておらず、食害や踏みつけによる湿原の裸地化が深刻な問題になっています。
【ニホンジカ親子】

見晴に向かうまでには、まだ盛りでないものの、カエデ・ウルシ・オオカメノキの紅葉が道中を楽しませてくれました。
【ヤマモミジ】
オオカメノキの葉は赤くなるとより虫食いが目立ちますが、自然が生み出したアート作品のようです。
【オオカメノキ】

見晴を越えて、温泉地区に向かう途中では左側には至仏山、右側には燧ヶ岳で「両手に山」といったところでしょうか。見晴周辺でしか味わえないとても贅沢な気分です。
【至仏山】
【燧ヶ岳】

段吉新道経由で御池に向かう間では紅葉を期待していましたが、秋の台風など強い風で落ちてしまったのでしょうか、あまり森の色づきを見ることはできませんでした。裏燧橋を越えて湿原までたどり着くと、湿原や山際の紅葉がひときわ美しく目に映りました。
【西田代】

上田代までくればあと少しでゴールの御池に到着。少し時間がある方は上田代のベンチでのんびりするのがおすすめです。
【上田代】

巡回中にはニホンジカのラッティングコール(繁殖期に雄が雌を呼ぶ鳴き声)がたくさん聞こえてきました。正体が分からないと少し恐ろしくなるような女性の悲鳴とも聞こえるような鳴き声です。
百人一首に「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」という句がありますが、あと半月ほどで終わってしまう尾瀬のシーズンのことを思うと、ぴったりな句だなと思いました。
最近は気温もめっきり低くなって霜が降りることもあります、いらっしゃる際は防寒対策と滑りにくいしっかりとした靴でいらっしゃってください。この時期になると怪我をされる方がまた増えますので、気をつけましょう!

担当:大澤

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