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  • 今日の尾瀬
  • 2018.10.05

2018年10月5日-尾瀬沼ビジターセンターより(倒木の年輪を見て思うこと)

■天気:曇り
■気温:12.8℃(9時)16.0℃(昨日の最高気温)9.7℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆様こんにちは。
今日は朝から曇り空で雨も少し降ってきました。

【尾瀬沼の水鳥たち】

沖の方で水鳥たちがたくさん泳いでいました。

【今日の大江湿原】

大江湿原の三本カラマツも黄色くなってきました。
紅葉もだんだん見頃になってきています。
ただ台風の影響か最近青空がほとんど見られません。
秋晴れが待ち遠しいです。

昨日、大清水方面から三平峠に向かっていると
台風24号による倒木がたくさんありました。

【台風による倒木】

大きな木でも途中から折れて何本も倒れていました。

木道の上にも数カ所倒れていましたが
歩道管理者がそれらを切る等して
安全に歩けるように処理がされていました。

【倒木処理されたブナの木の年輪】

きれいな年輪なのでよく見てみると色や年輪の幅が違っています。
年輪は1年に一つずつ増えるので年輪を数えれば樹齢がわかります。

それだけでなく年輪で木が生きてきた歴史など
色々なことがわかるといわれています。

真ん中の茶色く見える20~30年の間は
まわりに大木やライバルの木がいて日が当たらず
なかなか成長できずにいたのかなとか
大きくなるために新しくできていく方に
栄養をまわしていたのかなとかいろいろ想像できます。

いずれにしても「若い頃苦労したんだなぁ」とか思ってしまいます。
そしてある時からまわりの木がいなくなったのか急に大きくなり出しています。
生存競争に生き残ったのです。

最近では気候や雨量などにより年輪の成長の幅が違うことから
そのパターンを見ることで年代や過去の気候の変動までわかるそうです。

木が倒れると寂しいとか残念な気持ちになりますが
倒れた場所ではもう次の世代の生き物たちの生存競争が始まっています。

静かに見える森の中ですが長い時間をかけて少しずつ変化していきます。
そんなことを思いながら歩くと自然のすごさを考えさせられます。

担当:西川

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