- 活動報告
- 2011.09.02
財団の活動紹介 「尾瀬を知る」フィールド講座8 「尾瀬アニマルウォッチング」を開催しました
今シーズンの「尾瀬を知る」フィールド講座も8回目。
今回の講座テーマは「アニマルウォッチング」!!
実はこの講座、昨年ツキノワグマの保護管理を学ぶ内容だったのですが、多くの方から「他の動物のことも・・・」
という要望もあって、対象を拡大して実施したものなんです。
しかし、一方でこの時期はツキノワグマが湿原のミズバショウを食べに来る時期で、なんと研究見本園は出没多発のために通行止め中!
さぁ、どんな講座が展開されたのでしょうか??
まずは座学から。
とはいっても、動物たちの痕跡からどんな動物かを知る「アニマルトラッキング」や、
前述の、ツキノワグマやニホンジカの保護管理の実態について紹介する「超」本格派講座です。
講座が一段落した後は・・・
なんとツキノワグマのフン分析!!
これには参加者の方も一瞬躊躇? していましたが、臭いもなく、思ったよりもすぐにみんな熱心に調べていました。
なかにはどうしても中身を知りたくて顕微鏡でしっかりと調べる方もいましたよ!
頭骨からも動物たちがどんな物を食べていたかや、年齢までわかることが紹介されていました。
また、それらを調べてくれた方から発表してもらい、季節に応じて食べているものが変わっていくことが分かりました。
さぁ、夜はいよいよフィールドです!
この講座、動物を相手にしているだけあって、本番は夜間と早朝。
参加者のみなさんにとっては体力的に厳しい内容だったかもしれませんが、スタッフの予想をこえるエネルギッシュさで歩いてくれていました。
ちなみにこの写真は尾瀬のコウモリたちを見つけているようすです。
で、その後は立ち入り禁止エリア近くをヒヤヒヤしながら歩きました。
一番緊張していたのは前を歩くスタッフだったかもしれませんね!!
早朝ウォークは5時スタート!!
いちおう自由参加ですが、なんと全員が参加!
湿原の木道を歩くとすぐにいろいろな動物の足跡を発見しました。
その中にはつい先ほど木道を横断したツキノワグマの足跡も含まれていました。
一休みして次はツキノワグマに付けられた発信器の追跡作業をみんなでやりました。
なにしろ本物を追跡しているし、最初から電波がとれるとあって、参加者の方もこれには興奮気味に位置を特定していました。
「ち、近い!!」 「どこどこ??」
といった感じで強い電波を受信していくとそこには・・・
こんな感じで発信器が湿原に落ちていました。
このクマはいったいどうなったのでしょうか?
それは参加者だけが知っているヒ・ミ・ツ!!
ということで快晴に恵まれた2日間の講座が終了しました。
もりだくさんの講座になってしまい、参加者の方も大変だったかと思いますが、お付き合いいただき、ありがとうございました。
さぁ、次回は9月10・11日の「尾瀬ヶ原湿原の生態学」です。
どうぞお楽しみに!!
担当:安類