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  • 活動報告
  • 2010.01.28

尾瀬ガイダンスを実施しました(平成21年度尾瀬ガイダンス実施報告書)

平成21年度尾瀬ガイダンス 開催報告
主催:財団法人尾瀬保護財団、社団法人日本旅行業協会
目的/
 尾瀬は、平成19年8月末に尾瀬国立公園に指定され、29番目の日本の国立公園として誕生しました。今後の尾瀬国立公園の運営にはさらなる自然環境保護の取り組みと、快適で豊かな自然体験を味わえるエコツーリズムの推進が必要とされています。
 尾瀬ガイダンスは、尾瀬ツアーを企画している旅行会社や出版社を対象に、平成8年から開催されているイベントで、尾瀬の適切な利用を推進するため、尾瀬のエコツーリズムが目指すものについて学んでいただくことを目的としております。
会場・日時/
  東京:平成21年12月21日(月)14時30分~16時30分
       社団法人日本旅行業協会 研修室(千代田区霞ヶ関3-3-3全日通霞ヶ関ビル4F)
概要/
  ◆「尾瀬でのエコツーリズム提案」(資料1
   植原直之(尾瀬保護財団)
   ●尾瀬の魅力
   ●環境教育の場としての活用方法
   ●認定ガイドの誕生と活用方法 など

  ◆「尾瀬での過ごし方提案」(資料2
   白石光孝(尾瀬山小屋組合 組合長)
   ●尾瀬山小屋組合の活動内容
   ●充実した山小屋設備
   ●山小屋のサービスあれこれ など

  ◆「尾瀬でのエコツーリズム実践 ~自然編・歴史編・文化編~(資料3
   植原直之(尾瀬保護財団)
   ●3テーマに分けた具体的なモデルコース紹介 など
  ◆「平成22年度尾瀬ツアー企画時の配慮事項」(資料4
   小野里典明(尾瀬保護財団)
   ●平成21度の尾瀬トピックス
   ●尾瀬ツアー企画時の参考情報
   ●至仏山登山のポイント
   ●ツアーパンフレットに記載していただきたいこと
   ●尾瀬利用中の注意点 など

    ※至仏山の残雪期閉鎖期間に変更がありました、詳しくはこちらをご覧下さい。
質疑応答/
  Q 尾瀬では入浴施設や公衆トイレが多く、排水が自然環境に与える負荷軽減の取り組みを教えて欲しい。
  A 合併処理浄化槽がトイレや山小屋に設置されており、固形物と水分とを分離している。水分についてはバクテリアによって浄化され、塩素を加え、環境に影響の無いレベルまで浄化してから、尾瀬の河川へ放流している。固形物については脱水・乾燥し、ヘリコプターで尾瀬の外へ搬出してから適正に処分している。このように尾瀬では自然に与える影響を最小限度にとどめる努力をしている。
  Q キャンプ場の利用マナーが悪く、残飯を流したり、食器を洗ったりと、下水が完備されたキャンプ場との違いを伝える取り組みが必要と思われるがどうか。
  A キャンプ場には自炊棟が山ノ鼻にはあるが、そこで食器を洗った後にご飯粒を残したりする方も見られる。キャンプ場管理者と協議しながら、マナー啓発に努めたい。
  Q 尾瀬ハイキングをする上での注意点。
  A 尾瀬には利用する上で、最低限のルールとマナーがある。それを守っていただき、服装についても歩きやすい靴や、動きやすい服装を心掛けてもらいたい。雨具もセパレートタイプのものが望ましい。
  Q ツアー参加者に案内/アドバイスすべき必要な装備・服装等を確認したい。
  A 尾瀬を歩く際には大部分が木道だが、降雨時の濡れた木道が滑りやすいため、グリップ力のある靴を選ぶことが大切。また足首まで守るようなハイカットのものが望ましい。ここ最近は劣化によるソール剥がれが多く起こっており、ガムテープやインシュロック等で応急処置できるため、そういった物も添乗員は携行してもらいたい。
  Q 外国人の訪問人数と国別割合、また、外国人にとって魅力と思われる尾瀬のポイントを教えて欲しい。
  A 尾瀬の入山者は登山口で計測されているが、計測されるのは人数のみで、男女・国籍等は判別できない。このため外国人の訪問人数や内訳は不明である。関係者の主観によるものだが、アジア圏の登山者は最近増加していると思われる。欧米圏の方はあまり見受けられない。また外国人から見た尾瀬の魅力だが、利用状況がつかめていないため同様に不明である。韓国では近年、ラムサール締約国会議が行われた事もあり、湿原保全の先進地として興味を持って訪れているようである。財団では外国語版のパンフレットを年度末にむけて作成中であり、インバウンド対応はこれからといった所。
  Q ウスユキソウが紹介されていたが、あれはどこで見られるか。
  A 尾瀬ではホソバヒナウスユキソウが生育しているが、至仏山で見られる。
  Q 至仏山の登山規制が紹介されていたが、春スキーで至仏山から尾瀬ヶ原を見るにあたっての規制はあるか。
  A 資料4にまとめられているが、春スキーにあたって積雪が薄く、植物に影響がある場所については、立ち入り禁止エリアを作っている。また東面登山道が上り専用での利用となっているが、これは夏山シーズンのみに適用されるのでご注意いただきたい。詳細な立ち入り禁止エリアについては財団ウェブサイトを見てもらいたい。
  Q 団体宿泊(例えば40~50人)で山小屋を利用する場合、だいたいどれくらい前に予約すれば良いか。今のところ8月頃を予定しているが。
  A ハイシーズンでなければそれほど神経質になる必要はない。山小屋によっては旅行会社さんが事前に部屋枠をおさえているが、1週間くらい前までであれば確保されている。ハイシーズンは早期に満室になってしまうので、できれば早期に予約することをおすすめする。
資料/
  ◆資料1[尾瀬でのエコツーリズム提案]-PDF(1.6M)
  ◆資料2[尾瀬での過ごし方提案]-PDF(2.7M)
  ◆資料3[尾瀬エコツーリズム実践 ~自然編・歴史編・文化編~]-PDF(4.9M)
  ◆資料4[平成22年度尾瀬ツアー企画時の配慮事項]-PDF(2.9M)
    ※至仏山の残雪期閉鎖期間に変更がありました、詳しくはこちらをご覧下さい。
担当:安類(あんるい)

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