- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2024.10.24
2024年10月24日-尾瀬沼ビジターセンターより(今シーズンもあと1週間です)
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2024年の尾瀬シーズンも、あとわずかとなりました。尾瀬周辺のアクセス、各施設の営業終了(閉鎖)予定、尾瀬ヶ原の橋板撤去予定などについては、こちらの「2024年シーズンオフ関連情報」でご確認ください。
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■天気:晴れ
■気温:8.9℃(9時)15.6℃(昨日の最高気温)7.5℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
暖かく風もない今日は、散策にちょうど良い気候です。訪れる方々はぐっと少なくなりましたが、三本カラマツは黄色く色づいています。
【三本カラマツと尾瀬沼】
人が少ないせいでしょうか、昼間はなかなか見ないシカが、じっとこちらを見ています。逃げる様子もなく、ゆっくりと草を食べていました。
【北岸のシカ】
今日は、尾瀬沼ヒュッテのスタッフの方々と沼尻トイレの閉鎖作業に行きました。大江湿原と見晴の中間にあり、約半年使用した公衆トイレです。太陽電池で薬剤が流れる仕組みですので、詰まりやすく不自由に感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、ここには浄化槽がないので、便層はヘリコプターで福島県に下ろします。チップ制への御協力ありがとうございました。
【沼尻トイレ閉鎖作業】
【沼尻休憩所とトイレ】
休憩所のベンチも使えなくなりました。
帰りに、尾瀬沼を回っていろいろな角度から燧ヶ岳を撮りました。燧ヶ岳の山頂が5つの峰に分かれ、複雑な形をしているのは、35万年前から1万年前まで噴火を繰り返しているからです。溶岩流が冷えて固まった跡が、でこぼこした頂上を作りました。尾瀬ヶ原から見ると、また違った形に見えます。
【沼尻平から見た燧ヶ岳】
【小沼湿原から見た燧ヶ岳】
【南岸から見た燧ヶ岳】
【早稲の砂風から見た燧ヶ岳】
【アカミノイヌツゲ(越しの燧ヶ岳)】
木の実は、もうほとんど実を落としていますが、アカミノイヌツゲはつやつやとした実を付けていました。
ダケカンバは葉を落とし、やがて来る春に芽を出すための準備に入ったようです。葉がなくなると、風雪に耐えた見事な枝振りが目立ちます。
【ダケカンバの大木】
尾瀬沼周辺では、営業している山小屋が尾瀬沼山荘だけになりました(今週末まで)。こちらにいらっしゃるときはトイレや交通機関の情報を確認し、必要な準備をしてからお越しください。
<ご注意>
◆ツキノワグマにご注意ください。出会い頭の事故にならないようにクマ鈴の携行などの安全対策をお願いします。
◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。
<お知らせ>
10月1日より会津バス沼山峠行きの発着が、「会津高原尾瀬口」から「会津田島」へと変更となりました。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。合わせて御池~沼山峠間シャトルバスの運行時間も変更となります。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。
<ご案内>
◆「尾瀬からのお便り」
「尾瀬からのお便り」イベントを行っています。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第四弾」はこれまで好評だったオコジョに加えて、尾瀬沼の秋シリーズです。(三本カラマツ、木々の紅葉、エゾリンドウ、燧ヶ岳)
尾瀬沼ビジターセンター