- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2024.05.28
2024年5月28日-尾瀬沼ビジターセンターより(残雪と花の会津駒ヶ岳)
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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。現在、尾瀬沼周辺の売店は営業しておりません。(昼食営業は一部のみ)自動販売機もありませんので、食べ物や飲み物をご持参下さるようお願い致します。
お出かけの際には、2024(令和6)年シーズンについての確認をお願いします。============================================================
■天気:雨
■気温:13.1℃(9時)19.4℃(昨日の最高気温)13.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
台風が近づいている影響か、尾瀬沼周辺も不安定な天気となっています。必ずレインウェアや防寒着をお持ちになって、尾瀬へお越しください。
【大江湿原の様子】
雨の日も変わらず、多くのミズバショウが姿を見せています。新しい株もどんどん姿を見せていたのでもうしばらくはミズバショウを楽しめそうです。
さて、先日会津駒ヶ岳へ登山へ行ってきましたので、その時の様子をご紹介します。
【キリンテからの登山道】
キリンテからの登山道は美しい沢の流れを聞きながらの登山となります。標高1800m付近までは残雪もなく、花々を見ながらの快適な登山となります。
【フデリンドウ】
キリンテからの登山道ではひっそりとフデリンドウが花を咲かせていました。湿原に咲くタテヤマリンドウによく似ていますが、少しだけ色がより濃いでしょうか。他にもラショウモンカズラ、クルマバソウ、クロモジ、オオカメノキ、ムラサキヤシオ、コミヤマカタバミなど、色とりどりの花の姿が見られました。
【大津岐峠の様子】
稜線上では残雪が多く見られます。GPS等を活用して分岐の見落としや道迷いを防ぎましょう。
【イワウチワ】
稜線上ではイワウチワが鮮やかな姿を輝かせてました。見る角度や光の当たり方によって紫や桃色などに見える、色の変化を楽しめるお花です。他にもイワナシやショウジョウバカマが数多く見られ、アズマシャクナゲ、ミツバオウレン、ノウゴウイチゴ、コミネカエデ、キスミレの仲間の花が少しずつ咲き始めていました。
【会津駒ヶ岳山頂付近の様子】
山頂付近や中門岳方面では残雪が固く締まっています。アイゼンやストックを活用して転倒・滑落には十分ご注意ください。ただし、駒の小屋・トイレ周辺など木道が見えている箇所では木道の劣化を防ぐため、アイゼンを外しましょう。また、これからの季節は残雪が少なくなり、残雪期のルートが使えなくなっていきます。雪が溶けた場所では湿原内には立ち入らないようお気をつけください。
【駒の小屋から水場にかけての登山道】
気温の上昇とともに雪が緩み始めています。残雪に隠れていたササや木の枝の急な跳ね上がりや雪の踏み抜きには十分ご注意ください。
【水場の残雪状況】
例年、残雪が多く見られる水場ですが、今年は既に利用可能となっていました。
【シラネアオイの蕾】
水場付近ではシラネアオイが今にも花を咲かせようと陽気を待ちわびていました。
【水場から滝沢登山口にかけての登山道】
残雪も無く、エゾハルゼミの鳴き声が響き渡り初夏の雰囲気が漂っています。登山口付近ではミヤマガマズミ、タニウツギ、ウワミズザクラが花を咲かせていました。
その他、会津駒ヶ岳のお花や登山道の状況についてはこちらの尾瀬情報をご覧下さい。
会津駒ヶ岳を始め、燧ヶ岳などの尾瀬の山はまだまだ残雪期の登山となります。アイゼンやストックなど装備を整えて登山に臨んでください。
<ご案内>
◆「尾瀬からのお便り」
今年も「尾瀬からのお便り」イベントを始めました。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
◆「夜のスライドショー」
金曜、土曜及び祝前日に宿泊者向けのイベントとして夜19時からスライドショーを開催しています。参加費は無料です。
※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問い合わせください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第一弾」は尾瀬沼の早春シリーズです。(ミズバショウ・オコジョ)
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