- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2023.05.16
2023年5月16日-尾瀬沼ビジターセンターより(次世代の種子たち)
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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には、2023(令和5)年尾瀬シーズンについての確認をお願い致します。
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■天気:晴れ
■気温:8.8℃(9時)8.4℃(昨日の最高気温)4.7℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
数日続いた雨模様も本日は晴れて気持ちの良い青空が気分を盛り上げます。雪解けも日に日に進み草花も可愛い花を見せ始めていますが、登山道によってはまだ雪が残るところも多くあります。足元の装備に留意してお越しください。
【尾瀬沼南岸登山道(5月12日撮影)】
南岸登山道が残雪に埋もれて沼まで落ちる急な傾斜を形成しています。南岸登山道は、まだ雪が多く残り、木道の上を倒木が覆う箇所も沢山あるため、不慣れな方は北岸をご利用ください。
【オオシラビソの種子】
残雪の森を歩いていると、オオシラビソの種子を見つけました。尾瀬にはカラマツ、トウヒ、オオシラビソ、コメツガ等の針葉樹が生育していますが、オオシラビソの球果(まつぼっくり)は上向きに直立し、黒紫色に熟したのち軸を残してバラバラに脱落します。種子は扇のような翼で風に吹かれて生育域を広げます。
【ツルアジサイの種子】
オオシラビソの種子の横にツルアジサイの種子がありました。オオシラビソに巻いていたのでしょうか。ツルアジサイは高木の幹に「気根」と呼ばれる根を出し、絡みつきながら這い上って白い花を咲かせます。4枚の装飾花が特徴的です。
残雪の森を歩きながら、次の世代を担おうとしている森の種子たちを探してみるのも面白いのではないでしょうか。
【大江湿原】
朝露にキラキラ輝くミズバショウ。あちらこちらで小さな芽が次々と出始めています。大江湿原でゆっくりと春の訪れを見つけてみませんか?
尾瀬沼ビジターセンターのブログでは、尾瀬の動植物の息吹き・登山道の状況をこまめに更新しておりますので、尾瀬へお越しの際にはブログをぜひご覧ください。
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