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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2022.07.07

2022年7月7日-尾瀬沼ビジターセンターより(田代山・帝釈山の様子)

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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの交通規制や各施設の営業予定についてはこちらのページをご参考ください。
【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
2022年シーズン中に尾瀬国立公園内で撮影したお気に入りの写真をInstagramに「#尾瀬フォト2022」 とハッシュタグを付けて投稿してください。
詳しくはこちらのページをご参考ください。
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■天気:晴れ
■気温:18.6℃(9時)27.2℃(昨日の最高気温)15.8℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆様、こんにちは。
先日、尾瀬国立公園の東端、福島県檜枝岐村と栃木県日光市の境界付近に位置する田代山・帝釈山へ巡回に行ってきましたので、その時の様子をお伝えします。

【ゴゼンタチバナ】

馬坂峠登山口をスタートして森の中を進むとゴゼンタチバナが多く見られました。
ほとんどの株は白いお花を咲かせていましたが、写真のように数株は薄い黄緑色の花を咲かせていました。
なお、帝釈山を代表するオサバグサは見頃を終えつつありました。

【スギゴケの仲間】

盛夏潤す朝霧の雫をたっぷりと含んだ林床では、スギゴケの仲間がキラキラと輝いていました。
馬坂峠登山口から帝釈山までの登山道は階段が整備されていますが、所々木の根が張り出していて歩きにくい箇所がありますのでお気をつけください。

【帝釈山からの眺望】

帝釈山からは日光の山々を眺望することができました。
帝釈山から田代山避難小屋までの登山道は最初、岩場やハシゴがあるので、手袋や軍手があると安心です。その後の登山道は夏の暑さを忘れさせてくれる気持ちの良い樹林帯歩きとなります。

【チングルマとワタスゲ】

田代山湿原にたどり着くと、チングルマとワタスゲの果穂を一面に楽しめます。
手前がチングルマの果穂、奥がワタスゲの果穂です。
ワタスゲの綿毛は夏色の空を少しずつ飛びはじめ、
チングルマはえんじ色に染まる秋を待ちわびています。

【タテヤマリンドウとトキソウ】

青色のタテヤマリンドウ(左)と朱鷺色のトキソウ(右)のコントラストを楽しめます。
この他にも、田代山湿原ではヒメシャクナゲ、コバイケイソウ、ウラジロヨウラク、キンコウカ(蕾)などが見られます。

【モウセンゴケ】

湿原の中をよく目を凝らすと、所々モウセンゴケが密生しています。
モウセンゴケは栄養分の少ない湿原の中で、昆虫からも栄養分を補給することにした食虫植物です。
自然界の厳しさと植物の巧みな生存戦略の一端に触れることができます。
なお、モウセンゴケは胞子で増えるコケ植物の仲間ではなく、種子で増える種子植物の仲間となります。

今回行った巡回の詳しい様子は
こちらの尾瀬情報をぜひご覧下さい。

https://www.oze-fnd.or.jp/archives/121763/

皆様もワタスゲの綿毛が飛び始めた田代山・帝釈山へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

*燧ヶ岳および尾瀬沼周辺の登山道でも残雪がありますので、充分に注意して歩いてください。
*木道や施設を歩く際はアイゼンを取り外し、ストックにはキャップを付けましょう。
*体調に不安のある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。

尾瀬沼ビジターセンター

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