- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.09.13
2021年9月13日-尾瀬沼ビジターセンターより(厳しい環境に適応して生きる命に感動)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇り
■気温:13.8℃(9時)15.7℃(昨日の最高気温)11.2℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
今朝は薄曇りですが、燧ヶ岳はくっきりと見えています。
さて、昨日、燧裏林道を巡回してきました。
歩きながら、厳しい自然の中で命をつないできた生き物の命について考えさせられました。
【きれいな網目状のクモの巣】
【高い枝に何層もの複雑な網のクモの巣】
御池駐車場を出発して御池田代に入ると、朝露でキラキラ輝くクモの巣が目に入りました。
昼間では景色に溶け込んで糸は見えませんが、餌となる昆虫を狩る巧妙な罠です。
クモは羽がないために、飛び回る昆虫が罠にかかるのを待つという生き方を選択したのです。
昆虫が罠にかかるまでじっと待つ、その忍耐力に、命をつなぐたくましさを感じました。
燧ヶ岳は過去に何度も噴火をした火山です。
噴火によって流れ出た溶岩がゴロゴロとしており、樹木が根を張るには環境的に厳しいところです。
それでも厳しい環境に耐えて根を張り、岩をも抱き込んで成長を続けてきた、
その巨木の何十年、ひょっとすると何百年の命に、ただただ感動です。
燧裏林道は、湿原の植物を楽しめる林道であると同時に、
巨木の森のある変化に富んだ林道です。
さらに、行き交う人が比較的少ない静かな林道です。
ゆったりと静かな尾瀬を楽しみたい方にお勧めのコースです。
*体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えてください。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター