- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.09.12
2021年9月12日-尾瀬沼ビジターセンターより(白い虹と秋の芸術)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れ
■気温:14.9℃(9時)19.3℃(昨日の最高気温)9.2℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
朝は少し靄がかかっていて風もなく、
2階の窓から外を見ると驚きの光景が・・・。
私自身もはじめて白い虹を見たのは2013年、
それ以降はなかなか見る機会もなく、
本日、8年ぶりの再会にとても嬉しかったです。
白い虹が消える前にと
外の様子を見に行った職員も素敵な写真を見せてくれました。
尾瀬ならではの美しい景色、夏だけではなく秋にも見られる素敵な光景です。
早朝に現れる現象ですので、ぜひ尾瀬を訪れた際は泊まってみてはいかがでしょうか。
白い虹は瞬く間に消えてしまいましたが、
大江湿原や尾瀬沼VC周辺では芸術的なおもしろい光景も見られます。
花は咲いて散ったらもう見どころは無いと思われがちですが、
咲き終わった花もよく見るとなかなか面白いもの。
じっくり見ているとゴッホの「ひまわり」みたいに
暑い夏を咲き続けた雄姿が見られます。
次は抽象美術や現代美術を見ているような気分になる
生きものたちの姿です。
丸い玉状になったクモの巣が朝霧を浴びて白く輝いていました。
中の住人はどこかにいるのか姿は見えませんでした。
次に毎朝の公衆トイレのチェックをしていると
足元に巨大な虫を発見!
虫が苦手な人もいるかもしれないし、
ここにいては踏まれてしまうと外へ救出しました・・・。
ながーい触覚が特徴的な「ヒゲナガカミキリ」。
その長さは日本に生息するカミキリムシの仲間で最も長い種です。
よくとがった突起から後縁にかけてもつ黄色帯があることから
おそらくオスではないかと思われます。
長い触覚のせいで歩くときもヨタヨタと大変そうでしたが
顔をじっくりのぞいてみると、立派な顎が見えました。
硬い木でもかみ砕くことができる、
昆虫の仲間の中でもその強さはトップクラスと
言われております。
もし、あの顎に挟まれたらと考えると
ちょっとひやりとしました。
足の関節や触覚のつながり、艶やかな胴体などを見ると
人類より一足先に誕生した昆虫のフォルムの美しさ
についつい見とれてしまいます。
秋は芸術の季節。
尾瀬の美しい景色とそこに生きる生きものたちの姿を眺め
あちらこちらから聞こえる秋の音色に耳を傾けながら
素敵な時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2021(令和3)年の尾瀬シーズンも、残り僅かになりました。
尾瀬を訪れる際は以下の情報もチェックしてください。
↓
◎2021年(令和3年)シーズンの各施設の営業終了・閉鎖予定について
*最終更新日は、2021(令和3)年9月9日です。
*最後に、体調に不安のある方や自ら安全確保を行うことが
難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター