- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.09.01
2021年9月1日—山の鼻ビジターセンターより( 尾瀬ヶ原の様子 )
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
山の鼻ビジターセンターは新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、現在閉館中です。
詳しくはこちらをご覧ください。
ツキノワグマの目撃が頻出しているため、入山者の皆さんの安全を第一として植物研究見本園を一時閉鎖しております。
皆様のご理解とご協力をお願いすると共に、クマ鈴の携帯や朝夕の時間帯は声を出すなど安全対策をお願いいたします。
なお、至仏山入口は見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
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■ 天気:雨時々曇り
■ 気温:15.6℃(最高気温) 12.2℃(最低気温)
尾瀬ヶ原に巡視に行って来ました、今日の尾瀬は雨が降ったり止んだりの天気で、気温が低く風が吹くと肌寒い陽気でした。
今頃の尾瀬は閑散期、今日は天候も悪いせいかハイカーは少なく、たまに行き会う程度(殆ど貸し切り)で静かな尾瀬でした。
上田代の湿原
上田代には池塘と言われる池が多く見られます、池塘にはヒツジグサの水生植物が多く生え葉で埋め尽くされている。
燧ケ岳方向の写真だが、今日は霧で見えないですね。
上田代の湿原
至仏山方向で山は少し見えていました、池塘の葉は少し赤褐色に色づいてきました。
上田代の湿原
この付近は食虫植物のモウセンゴケが群落でありました、今は枯れて見えません。
夏の泥炭の表面にはモウセンゴケ・ミズゴケ・キンコウカなど多くの植物が群落で生えています、今は少し茶褐色に変わってきました。
木道の工事
先日ヘリコプターで新しい木道が運ばれてきました、木道は豪雪や風雨・湿地帯に曝され、10年前後で劣化し取り替えが必要です、工事費用が高額のため破損や腐朽の酷い箇所を優先に進めます。資材の場所は原の川上川橋付近の数カ所においてあります、工事中は気をつけて通行して下さい。
上田代に咲いている花の一部を紹介します。
ミズギク(水菊)花は茎の先端に上向きにつけます。
ウメバチソウ(梅鉢草)
ウメバチソウやイワショウブが咲きだすと、秋を感じてきます。
ズミ(酸実)
春先に白い花が林縁で目立ちました、少し色づいてきましたが、秋には赤い実が見られます。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋麒麟草)
緑の湿原に背丈の大きい黄色い花が目立ちます。
イワショウブ(岩菖蒲)
花の茎が粘々し、秋には赤い実を付けます。
尾瀬(山岳)はこれから本格的に秋を迎えます、朝晩や雨天の日など冷えますので雨具・防寒着・手袋などご用意下さい。
担当:笹原