- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.08.11
2021年8月11日-尾瀬沼ビジターセンターより(燧ヶ岳巡回の様子)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇り時々晴れ
■気温:16.0℃(9時)17.8℃(昨日の最高気温)14.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
昨日の尾瀬は、台風9号から変化した温帯低気圧の影響で、強烈な風と雨が一日中吹き荒れていました。
そんな中、行ってまいりました、燧ヶ岳巡回。
登るべきではない日の燧ヶ岳の様子を画面越しにご覧下さい。
仕事とは言え、こんな日に登っていいのだろうかと不安を抱えつつ
いざ柴安嵓(しばやすぐら)、俎嵓(まないたぐら)へGO!
山頂に近づくにつれ容赦なく叩きつける雨と風は、体が持って行かれるほど強く、
岩のかげに、しゃがみ込んで風が弱くなるタイミングを見計らって前進しました。
お花さん達もブンブン揺れ、風が止まった瞬間に撮影しました。
もう、山頂周辺には、オヤマリンドウのつぼみが見られました。
尾瀬のお花のバトンリレーも、いよいよ終わりに近づきつつあります。
山頂の柴安嵓と俎嵓は、真っ白で自分のいる方向が分からなくなる程でした。
いつ突風が襲ってくるのか、恐怖と戦いつつ、さっさと御池へと下山しました。
そして、それまで雲の中、真っ白だった景色が、この時だけ熊沢田代が全景を見せてくれました。
さらに下っていくと、広沢田代では、キンコウカの一面の黄色いジュータンが見事でした。
かっての大江湿原のニッコウキスゲの黄色いジュータンを彷彿させてました。
降り続く雨で、登山道は川になっていました。
浮き石が多く、一歩一歩慎重に足を運びました。
緊張の連続で、御池登山口に到着した時は、本当にほっとしました。
悪天候の時の燧ヶ岳登山は、危険な場面も多くなり、自然の脅威を感じる一日でした。
次に、大江湿原で咲き始めたお花をひとつ紹介します。
ヤナギランの丘に咲くヤナギラン。ここに平野家の墓所があります。
長蔵小屋では、初代当主の平野長藏氏が燧ヶ岳を開山した8月10日を「燧祭り」の日として毎年ささやかにお祝いをしていると聞いています。
ぜひ皆さんも尾瀬にいらして毎日変わっていく風景や風を感じてみてはいかがでしょうか。
最後に、体調に不安のある方や自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター