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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2021.07.22

2021年7月22日-尾瀬沼ビジターセンターより(大暑・熱中症にご注意ください)

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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れのち雨
■気温:19.4℃(9時)25.3℃(昨日の最高気温)12.3℃(今日の最低気温)

ひでりがみ 誰ぞ見ゆると聞かねども ひねもす暑さに 涼風恋し
(ある山にはひでりがみ(魃)という妖怪(旱魃をおこす神)がいて
 誰かが見たということは聞いたことはないけれども、
 その仕業ではないかと思うようなとても暑い日が昼も晩も続いている。
 ああ、暑さを和らげる涼しい風が恋しいものだ。)

【大江湿原にて-山際から眩しい朝日-】

本日は「大暑」。
夏の暑さが一番厳しいころを指します。

熱された空気とじっとりと重い湿り気を帯びた空気が
渦を巻いて玉となり、そこに乾いた雷音、
次にどこから来たのか針を刺すような冷たい風が吹くと
風船が破裂したような勢いでどっと雨が降ります。

夏ならではの光景ですが、尾瀬では木道が浸水したり、
小さな橋が流れてしまうこともあるので特に注意が必要です。

そんな中、一昨年や昨年に比べると花数は少ないですが、
ニッコウキスゲも暑さに負けずに木道沿いに美しく咲き誇り、
多くの登山客の方を楽しませています。

【定点A】

定点Aは、奥ッ沢から三本カラマツ、第一大江橋方面を撮った写真です。

【定点B】

定点Bは、見晴方面への分岐よりさらに沼山峠方面へ進んで、尾瀬沼方面を振り返って撮った写真です。

【定点C】

定点Cは、見晴方面の分岐になっている尾瀬看板のテラスから燧ケ岳方面を撮った写真です。

避暑地のイメージがある尾瀬でさえも、
近年は暑くてたまらない日も多くなってきました。

ところで皆さんは、「熱中症警戒アラート」というものをご存じですか。

熱中症を予防することを目的に環境省と気象庁が共同で発表、
いくつかの指標を設け、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報があります。

*詳しくはこちらをご覧ください。

◎環境省熱中症予防情報サイト

その情報をもとに最近の尾瀬を見ると、
尾瀬沼の7月22日時点までの最高気温は28.3度(2021年7月18日)、
尾瀬ヶ原の7月22日時点までの最高気温は32.1度(2021年7月21日)。
*気象計測機器点検整備の為未計測のものもあります。

28~31度は外出時は炎天下を避ける、
激しい運動も中止する必要がある「厳重警戒」の指数に値します。

なお、尾瀬沼の現在の7月の温度はおおまかに20~26度ぐらいの間が多いですが、
21~25度は強い生活活動で熱中症が起こる可能性がある「注意」、
25~28度は中度以上の生活活動で熱中症が起こる可能性「警戒」、
つまり、どちらも適度な休憩と細めな水分補給が必要となります。

沼山峠から大江湿原を歩くだけの比較的簡単な登山コースでも
上り下りを含め、日陰のない湿原を1キロ近く歩きます。
尾瀬沼1周も平坦ではなく、アップダウンがある登山道で
約2時間45分ほどかかります。

【沼山峠の登りの木道-日陰があって涼しい-】

500mlのペットボトル1本のみで歩いている人を
よく見かけますが、
水分補給には個人差はあるもののとても心配です。

「今は飲まなくてもいいかな」と油断していると、
気づかないうちに熱中症になっていた、
疲れが出て木道で転倒した、
などの思わぬ事故が多々ありますので
細めな水分補給と休憩をとるように十分にご注意ください。

また、尾瀬へ向かう際の長距離移動や
普段慣れていないマスクを着用した登山、
町とは異なる環境など様々な要因で体力が消耗されている面もあります。

涼しい時間帯で登山を開始し、下山するときは林内など日陰に入れるようにする、
近くの休憩所などの施設で休憩をとるなどの工夫を行い、
自分の体力を過信せずに時間に余裕をもって安全第一の登山を心がけください。

【コオニユリ-愛らしい花を見ながら一休憩】

*天候は良くても、午後から急に雷雨ということもありますので、
 雨具などを忘れずに、また時間に余裕を持って行動してください。

 最後に、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えてください。
 くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。

尾瀬沼ビジターセンター

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