- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.06.17
2021年6月17日—山の鼻ビジターセンターより(大きな尾瀬の小さな世界)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
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■ 天気:晴れのち雨
■ 気温:21.2℃(最高気温) 7.2℃(最低気温)
尾瀬では連日、午前中は晴れて午後になると雷雨になる天気が続いております。
雨の装備をしっかり準備して入山されて下さい。
雷が近くで鳴っている時は広い尾瀬ヶ原には出ず、近くの山小屋で雷雲が通り過ぎるのを待つのが好ましいです。
雷にも十分にご注意ください。
ブログをご覧の皆様こんにちは。
尾瀬の自然はとても大きくそして広く、写真でもその大自然を沢山切り取りたくなってしまいます。
しかし今日は見方を少し変えてみまして、尾瀬の中の小さな世界をご紹介したいと思っております。
カメラにマクロレンズを取り付けまして、尾瀬ヶ原に咲く植物を撮影してみました。
まずはこちら
小さなイボイボが集まっていますね。
春の尾瀬に一度でも来た人なら、すぐにピンと来たのでは無いでしょうか?
そうです、こちらはミズバショウの真ん中の棒の部分になります。
真ん中の棒を肉穂花序と言って、実はこのイボイボひとつひとつがミズバショウの「お花」になります。
ひとつひとつが受粉すると夏には種になって、次の年の新しい命になります。
つづいてはこちら
なにやら毛むくじゃらの白いお花ですね。
ヒントは柏の様な葉っぱで名前が付いたお花の接写写真になります。
そうです。
こちらはミツガシワになります。
今はシカ柵で囲われている植物研究見本園などで群生を見ることが出来ます。
三枚目
コーンの粒の様な物が沢山付いています。
片品村ではトウモロコシの栽培が盛んだったりしますが、勿論尾瀬の中にトウモロコシはありません。
何の接写写真か考えてみて下さい。
これはコバイケイソウの蕾の接写写真でした。
その年によって花を付けたり付けなかったりと周期があるコバイケイソウ
今年は当たり年になりそうで花が開きそうな株が沢山見られます。
最後にこちら。
またまた毛が沢山ですね。
ちょっと前までは小さな白い花を咲かせていたお花になります。
こちらはチングルマでした。
受粉して綿毛へと変化している所を撮りました。
チングルマの花期はあっという間ですね。
尾瀬ヶ原に出るとナガバノモウセンゴケが大きくなってきていました。
この植物こそマクロレンズで撮影すると面白い写真が撮れるのでオススメになります。
今は雨が降る日が多くなっていますので、雨粒の付いたモウセンゴケを狙うとフォトジェニックな写真になって楽しくなってきます^^
大きな尾瀬の小さな世界。
いかがだったでしょうか。
時には見る目線や見方、カメラのレンズを変えてみて尾瀬の大自然を楽しまれてみて下さい。
担当:坂上