- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.10.03
2020年10月3日-尾瀬沼ビジターセンターより(会津沼田街道に想いを馳せて 第2弾~道行沢)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇り
■気温:12.0℃(9時)19.1℃(昨日の最高気温)4.9℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
10月最初の土曜日。草紅葉を楽しみに多くの人が尾瀬沼を訪れています。
どんな景色が見られるか、まず、紅葉情報です。紅葉の定点観測写真をご覧下さい。
【展望デッキより燧ヶ岳方面】
さて、昨日は道行沢(みちぎさわ)を巡回しました。
この道は会津沼田街道の一部で、先日の第1弾大清水~一ノ瀬間の巡回に続いて、かつての街道の雰囲気を味わいました。
沼山峠休憩所と公衆トイレの間に道行沢の入下山口があります。
峠から七入まで5.6㎞。下り2時間、上り3時間が目安です。
街道の名残か、石祠がひっそりと置いてあります。
苔むした石が敷かれた道が出てきました。
おそらく会津沼田街道の名残と思われます。
行き交った人馬に思いを馳せてみましょう。
道行沢の途中には、「抱返ノ滝」があります。
落差約30m。疲れた体を、この滝の飛沫を浴びて癒やしたのでしょう。
道行沢に架かる橋です。第1番から第5番まであります。
昔から何度も流されたに違いありません。
今も掛け替えされた新しい橋になっています。
道の脇にはブナやクロジの巨木があります。
何十年も前から、街道を行き交う人や馬を眺め続けてきたんだろうなあ、と思いながら見上げました。
沢の涼やかな音、太陽の光に照らされた木々の葉、巨木や苔に昔の街道に思いを馳せて、気持ちよく歩くことができました。
七入山荘を通り過ぎて着いたのは、御池に向かう国道352号線です。
七入橋の袂に街道を示す看板が立っています。
看板の近くのバス停でバスを待っていると、大清水から旧道を歩いてこられた女性二人に会いました。
会津沼田街道を歩いてみたかった、とのことです。お二人とも健脚です。
紅葉はこれからがシーズンです。
お時間に余裕のあるみなさん、ぜひ一度尾瀬の旧街道の旅をしてみませんか。
ただし、朝夕の冷え込みもありますので、防寒対策はしっかりしてください。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:渡邉