- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.09.09
2020年9月9日-尾瀬沼ビジターセンターより(今日は救急の日)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れ
■気温:17.8℃(9時)24.6℃(昨日の最高気温)11.8℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日はきゅう(9)きゅう(9)の語呂合わせにちなんで「救急の日」です。
「救急の日」及び「救急医療週間」は、救急医療及び救急業務に対する国民の正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的に昭和57年に定められ、以来、毎年9月9日を「救急の日」とし、この日を含む1週間(日曜日から土曜日まで)を「救急医療週間」としています。(総務省HPより)
山好きな皆さんにとっては特に「救急」は重要なトピックの一つですが、皆さんは尾瀬や山に行く際に、救急セット(エマージェンシーキット)は持ち歩いていますか?セットになっているものが市販されていたりもしますが、自分で薬局や登山用品店で買い集めて自作している方も多いのではないでしょうか。どんなものを入れればいいのか悩みますね。尾瀬沼ビジターセンターの燧ヶ岳のコーナーの一角ではエマージェンシーキットの内容を紹介しています。
【エマージェンシーキットの内容例】
傷絆創膏・傷薬(消毒液)・急速冷却剤・滅菌ガーゼ・三角巾・包帯・テーピングテープ・とげ抜き・ライター・笛・エマージェンシーシート・常用薬・ハサミ・使い捨て手袋・保険証コピー
他には虫の多い時期なんかは、ポイズンリムーバー(虫などに刺された場合など、毒を吸い出す器具)などもあった方がいいですね。
まだ持っていない方は、この救急の日を機会に、もう持っている方は、中身の薬などの使用期限を確認したり、内容を見直してみてはいかがでしょう。最近は山中でも携帯の電波が繋がる場所も増えましたが、やはりそうでない場所が圧倒的に多いです。たとえ電話が繋がったとしても、すぐに助けにこれる状況ではなかったり、ということも考えられます。応急手当をするための道具を持つことと、それを使えるということは、とても重要です。
また、近年色々な場所で見かけるのが、AEDです。AEDは、自動体外式除細動器の略でコンピューターによって心臓のリズムを調べて、除細動(じょさいどう※電気ショック)が必要かどうかを判断する機械です。尾瀬にも各地区のビジターセンターなどの公共施設に設置されています。
【尾瀬沼ビジターセンターにも設置されています】
実際、使用したことがある人はほとんどいないかもしれません。あなたはいざとなったとき、AED使えますか?AEDは誰でも使えるよう、大変分かりやすくナビゲーションしてくれるものの、やはりどんなものか知らないと不安なものです。
私たち管理員は毎年入山前に消防署の方から普通救命救急講習を受講してAEDを使用する練習をしていますが、今年はコロナウィルスの影響で、ウェブ講習となりました。どなた様でもインターネットの環境があれば、受けられますのでやってみて下さい。AED使用以外の応急手当についても動画で学習できます。
今日の日に応急手当の大切さを考えて、より真摯に山と向き合ってみてはいかがでしょう。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:大澤