- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2024.10.04
2024年10月4日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬沼百景)
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2024年の尾瀬シーズンも、残り約1カ月となりました。尾瀬周辺のアクセス、各施設の営業終了(閉鎖)予定、尾瀬ヶ原の橋板撤去予定などについては、こちらの「2024年シーズンオフ関連情報」でご確認ください。
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■天気:曇り
■気温:17.0℃(9時)19.3℃(昨日の最高気温)15.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
早朝、雨が強く打ちつける時間帯がありましたが、今は燧ヶ岳を白い雲がすっぽりと覆い、ゆったりと流れていきます。雲の隙間から所々青空が見え、暖かい風が大江湿原を吹き抜け、ダケカンバやオオシラビソの木々がゆらゆらと揺れています。連日、暖かく過ごしやすい陽気が続いている尾瀬沼周辺ですが、昨年10月6日、燧ヶ岳に初冠雪がありました(2023年10月6日-尾瀬沼ビジターセンターより(燧ヶ岳初冠雪))。いつ冬への扉が開いてもおかしくない時期になりました。最新の気象情報を確認し、防寒対策を整え、尾瀬での時間をお過ごしください。
【大江湿原の草紅葉】
今週末、草紅葉を目的に尾瀬へ来られる方が多いのではないでしょうか。大江湿原の草紅葉は、黄、赤、オレンジ、茶、緑など多種多彩な色に染められています。現在の草紅葉の色を身近なもので表現するならば、こんがり焼けた美味しそうなトーストみたいな色といえば伝わるでしょうか?日差しの強弱や見る方向で湿原の色は変化するので、一期一会の風景との出会いをお楽しみください。
【尾瀬沼キャンプ場入口付近】
尾瀬沼周辺は標高約1,600mに位置しているため、針葉樹が多く、森全体が明るく色づくことはありません。針葉樹の深い緑と紅葉や黄葉する樹木との色の競演をお楽しみいただけます。尾瀬沼キャンプ入口付近のダケカンバの葉が黄色く色づき始めていました。他に、オオカメノキ、ナナカマド、ヤマウルシなどの紅葉も進んでいます。秋がより一層深まっていくと、ビジターセンター周辺のカラマツも黄葉し始め、いよいよ尾瀬シーズンは終幕へと向かっていきます。
【あのミズバショウは今】
大江湿原のお花リレーの最終走者であるエゾリンドウを探すのも難しくなるほど足早に季節は進んでいますが、今シーズン私たちを楽しませてくれたミズバショウは小さな芽を出し、着実に来シーズンの準備をしていました。あと1,2カ月もすれば、尾瀬は雪で閉ざされ、人を寄せ付けない厳しい世界へと変貌します。ミズバショウは雪の下でじっと堪え、春を待ちます。
【昨日の星空観察会】
昨夜の星空観察会は小雨が降っていたため、館内でのスライドショーへ変更しました。残念ながら満天の星を眺めることは叶いませんでしたが、尾瀬の夜空の画像を交えながら星座の解説をお楽しみいただきました。今シーズンの野外イベントは、10/4、6の星空観察会と10/10ナイトハイク、10/4、11の見晴地区のナイトハイクのみとなりました。満天の星に出会えますように!尾瀬沼ビジターセンター周辺、見晴にお泊りの際にはぜひご参加ください。
さて、先日、尾瀬沼の巡回を行いましたので、巡回時に出会った風景について報告します。
【尾瀬沼南岸の登山道からみた燧ヶ岳(令和6年10月1日撮影)】
尾瀬沼は1周約9km、コースタイムで約2時間30分かかります。尾瀬沼は、燧ヶ岳の噴火による溶岩流が川をせき止めて生まれました。尾瀬沼の南岸は、元からあった山の裾野に尾瀬沼ができたため、山の裾野が湖岸に迫るような地形になっています。尾瀬沼南岸の登山道は山肌に沿って通っているので、アップダウンがあり、歩きごたえがありますが、樹木の間から燧ヶ岳と尾瀬沼の絶景を眺めながら歩くことができます。
【早稲の砂風(わせのすなっぷう)からの燧ケ岳(令和6年10月1日撮影)】
三平下~尾瀬沼ビジターセンター間に、早稲の砂風(わせのすなっぷう)というベンチが設置されたビュースポットがあります。尾瀬沼越しに、緩やかに裾野を伸ばす燧ヶ岳の雄大さを実感できます。
尾瀬沼周回ルートはいろいろな角度から燧ヶ岳を眺めることができます。ぜひ、お気に入りの風景を見つけてください。天気がよければ至仏山の山頂付近が見える所もありますので、ぜひ探してみてください。
尾瀬沼周辺の登山道の状況については、2024年10月1日ー尾瀬沼の様子をご確認ください。
◆ツキノワグマにご注意ください。出会い頭の事故にならないようにクマ鈴の携行などの安全対策をお願いします。
◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。
<お知らせ>
◎10月1日より会津バス沼山峠行きの発着が、「会津高原尾瀬口」から「会津田島」に変更となりました。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。合わせて御池~沼山峠間シャトルバスの運行時間も変更となります。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。
◎三条ノ滝園地について、老朽化した展望台の改修工事が始まっています。詳細につきましては、三条ノ滝園地通行止めのお知らせ をご参照ください。
◎富士見峠の公衆トイレは故障のためご利用できません、ご注意ください。
<ご案内>
◆「尾瀬からのお便り」
「尾瀬からのお便り」イベントを行っています。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆見晴地区イベントのお知らせ
見晴ナイトハイクを10月4日、10月11日に予定しています。参加費は無料です。詳しくは、こちらの<見晴ナイトハイクポスター>をご覧ください。
◆星空観察会のお知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは10月も星空観察会を予定しています。参加費は無料です。詳しくは、こちらの<秋の星空観察会ポスター>をご覧ください。
◆尾瀬沼ナイトハイクのお知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは10月10日にナイトハイクを予定しています。参加費は無料です。詳しくは、こちらの<尾瀬沼ナイトハイクポスター>をご覧ください。
◆今後の星空観察会や、夜のイベントの予定は、【尾瀬沼ビジターセンターのイベント情報】(8月~10月)をご確認ください。
◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
◆「夜のスライドショー」
金曜、土曜及び祝前日に宿泊者向けのイベントとして19時からスライドショーを開催しています。参加費は無料です。
※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問い合わせください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第四弾」はこれまで好評だったオコジョに加えて、尾瀬沼の秋シリーズです。(三本カラマツ、木々の紅葉、エゾリンドウ、燧ヶ岳)
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