- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2023.08.05
2023年8月5日-山の鼻ビジターセンターより(秋の気配を感じる尾瀬ヶ原)
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〇 尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年尾瀬シーズンについて」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇「研究見本園」一部閉鎖中です。こちらをご確認ください。
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■天気:晴れのち雨
■気温:29.6℃(最高気温)13.9℃(最低気温)
※現在ツキノワグマによるミズバショウの採食がピークとなっています。しばらくの間、16時以降の尾瀬ヶ原・研究見本園の散策及び通行は、控えていただきますようお願いいたします。
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
毎日暑い日が続いていますね。
本日は、尾瀬ヶ原を巡回して出会った風景や植物等をご紹介します。
尾瀬ヶ原では、夏の終わりを思わせる様子が見られました。
【草紅葉が始まった尾瀬ヶ原の様子】
夏の日差しが照り付ける中、尾瀬ヶ原を遠目に見渡してみると、光の当たり方で草紅葉の濃淡がよりはっきり見えました。
【サワギキョウ】
現在、尾瀬ヶ原のどこに行ってもサワギキョウを見ることができます。珍しい白い花をひとつ見つけました。よく見ると濃い紫色であったり、薄い紫色であったり、同じ花でも咲いている場所によって少し色に違いがあります。夏から秋にかけての湿原の主役を務める花です。
【アケボノソウ】
花びらの黄緑色は蜜線溝で、アリが来ることが多いです。名前の由来は、花びらの斑点を夜明けの星空に見立ててつけられました。この花が咲くと尾瀬の短い夏の終わりを感じます。
【チョウジギク】
花の柄は細長くて白毛が密生しています。毛が多いので、別名クマギクとも言われています。
【エゾスズラン】
拠水林の木道脇にひっそりと咲いていました。
【イトトンボ】
きれいな色のイトトンボを見つけました。とても細いのでやっとカメラのピントが合いました。
尾瀬は山岳地帯ですので、天気の急変や、雨により急に気温が下がることがあります。レインウエア、防寒着を持参し、気温に合わせて調節することをお勧めします。また、日中は日焼け対策をしたり、水分を十分に取ったり、熱中症対策もしましょう。
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ツキノワグマに御注意ください。ツキノワグマとの共存
山ノ鼻地区の研究見本園内は、ツキノワグマがミズバショウの実を採食するために集まる場所ですので、入山者の皆さんの安全を第一として研究見本園を一部閉鎖しています。ご理解とご協力をお願いすると共にクマ鈴の携帯や、声を出すなど安全対策をお願いいたします。
・至仏山入口は、研究見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
・朝、夕のクマの活動時間では、遭遇する危険性が高くなりますので十分注意してください。
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☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えるようになりました。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2023年「第三弾」は尾瀬の人気者シリーズです。(イトトンボ・アサギマダラ・ミヤマカラスアゲハ・ヤマネ・オコジョ・カケス・オオジシギ・ホウアカ・ノビタキ・歩荷さん)
尾瀬山の鼻ビジターセンター 渡辺