- 活動報告
- 2023.05.25
研究見本園の植生保護柵を設置しました!
5月17日(水)・18日(木)に、企業ボランティアと尾瀬ボランティアのみなさんのご協力のもと、研究見本園に植生保護柵(シカ)柵を設置しました。
研究見本園植生保護柵とは
尾瀬では、1990年代半ばにニホンジカの生息が確認され、ミツガシワの採食や踏圧による湿原の攪乱(かくらん)が顕在化しました。現在、関係機関により、捕獲と植生保護の両面から尾瀬のニホンジカ対策が実施されています。
そのひとつとして、群馬県では、令和2年度から山ノ鼻地区の研究見本園に大規模植生保護柵を設置しています。総延長は約1,684mの柵で、126,492㎡の植生を保護しています。尾瀬は豪雪地帯であり、植生保護柵の破損を防ぐため、植生保護柵は毎年融雪後間もない5月中旬頃に設置し、降雪前の10月中旬頃に撤去します。柵を設置している期間は、定期的に巡視を行い、ポールの折れやネットの破れ等がある際には適宜補修を行っています。
作業の様子
今回は、26名の企業ボランティアの皆さまと10名の尾瀬ボランティアの皆さまで、2日間にわたって作業を実施し、研究見本園植生保護柵の設置を完了しました。
ニホンジカからの被害を防ぎ、今シーズンも皆さまに尾瀬の貴重な植生を楽しんでいただけることを期待しています!