燧ケ岳

 <尾瀬沼に映る燧ケ岳:逆さ燧と呼ばれる>

火打ち石がたくさんとれたというものや、村の人に火おこしを教えた山神を燧(火打ち)大明神と呼んだという説がありますが、有力なのは六月頃檜枝岐方面から眺めると、俎の左斜面に鍛冶屋の使う「ひうちばさみ」形の残雪が残るためこの名がついたとされるものです。

<御池~沼山間より見た燧ケ岳:中央部のX字の雪渓がひうちばさみ>

別説には火を噴く山であったからだとも言われています。東北一の高さを誇る燧ヶ岳は噴火によって尾瀬沼と尾瀬ヶ原の原形を作り出した火山です。最高部は柴安(2,356m)ですが、三角点は俎(2,346m)に置かれています。

<新潟県側から見ると柴安嵓、俎嵓の双耳峰がそびえる>