尾瀬の森が生まれるところ(森歩きの途中で光の降り注ぐ場所があれば観察のチャンス - 倒木更新)
- 時期 : 5月下旬~10月中旬
- 場所 : 森林(尾瀬沼キャンプ場付近)
- 観察や学習の対象 : 植物,
- 学習の目的や育てたい能力 : 観察,読み取る,
解説
倒木の上にはたくさんの小さな芽生えをみつけることができます。
木が倒れたところには光が射し込み、倒木が養分となるので、飛んできた種が一斉に芽を出すのです。
このような光景は針葉樹林で見かけることが多く、次世代へ森が世代交代することから倒木更新と呼ばれます。
■倒木の上で見つけたオオシラビソの芽生え
芽を出した植物は大きくなるにつれて根を伸ばし、倒木をまたいで地面に達します。
やがて倒木が腐り、無くなると、またいでいた部分が空洞となり根が地面から浮き上がったような形になります。
同じような大きさの木が横一列に並んでいれば、1本の倒木から生まれた兄弟の木であることが想像できます。
■倒木をまたぐようにして生長し、やがて倒木が腐ってなくなるとこういった姿になる