トンボ王国(トンボたちの住みかである尾瀬で、いろいろなトンボを探してみよう)
- 時期 : 7月~8月
- 場所 : 湿原(研究見本園、釜ッ堀湿原)
- 観察や学習の対象 : 動物,
- 学習の目的や育てたい能力 : 観察,分類する,感動,
解説
尾瀬に生息するトンボは約40種類。
北方系の種が多く、本州の高山に住むトンボの多くが生息しているのが特徴です。
小枝のように細いエゾイトトンボや日本最小のハッチョウトンボ、大きく力強いルリボシヤンマなど色も形も様々です。
■エゾイトトンボ。池塘では数多くのトンボを見つけることができる
また池塘にはヤゴを見つけることができます。
イトトンボのヤゴは腹部の先についた「えら」が3つに分かれていて、小さな魚が泳いでいるようにも見えます。
一見尾びれのように見えるこの部分は、ヤゴが水中で呼吸をするための「えら」なのです。
■イトトンボのヤゴ。一見尾びれのように見えるものは水中で生活するための「えら」だ
トンボは早朝に羽化するので、早起きをして池塘の周りを探すと、羽を広げる瞬間を目にすることができるかもしれません。
また日中でも池塘の植物に抜け殻が残されていることもあるので、頑張って見つけてみてください。
■朝方の池塘周辺ではヤゴから羽化する様子を見つけることができる
秋が近づくと赤トンボもたくさんみられます。
夏のはじめに人里で羽化したアキアカネは、夏になると尾瀬のような標高の高い山へやってきて、秋が深まるとまた平地へと戻っていきます。
里も山もトンボにとってはどちらも大事な生息地なのです。
■尾瀬へと避暑にやってきたアキアカネ