静かな盛夏を彩る花
(8月の主役とも言えるこの花と、アヤメ平との意外な関係とは? - キンコウカ)

解説

 ニッコウキスゲが咲き終わった盛夏に湿原を彩るのがキンコウカです。

 星のような形をした黄色の花が花序の下から順々に咲き、例年7月下旬に満開を迎えます。

 キンコウカの葉は剣状で平たく、アヤメの葉を小さくした感じです。

■紅葉の頃には葉がオレンジ色になって湿原を彩る

 尾瀬ヶ原南側にあるアヤメ平の名前は、開花前の群生したキンコウカの葉をアヤメと見間違えたことから名付けらたといわれています。

 訪れる人が少なく静かな夏のアヤメ平はキンコウカで湿原一面が覆われ、天上の楽園と呼ばれたかつての美しい姿を見せてくれます。

 またキンコウカの葉は鮮やかなオレンジ色へと紅葉するため、草紅葉の頃にもアヤメ平を華やかに染めてくれます。

■アヤメ平周辺の湿原に群生するキンコウカ

◆ 動画による紹介(クリックすると表示されます)