山の鼻~至仏山(東面登山道) ※このルートは上り専用です

ルート解説

 このコースは眼下に尾瀬ヶ原の雄大な湿原を見ることができ、登山道沿いにもさまざまな高山植物が咲き誇るため、人気の高い場所です。

 しかし、標高差800mの道のりを直登するように作られているため、尾瀬でも健脚向きのコースといえます。

 特に下りに利用した場合、転倒や疲労などが起こりやすく、歩きづらい登山道を避けて登山道周辺の植生に踏み込んでしまうなどの問題も起こっており、現在は上り専用となっています。

 山ノ鼻西側の研究見本園奥から東面登山道が始まります。

 すぐに急峻な上り坂が始まり山頂まで続きます。

 歩道は木道や木製階段が整備されていますが、段差の大きな所もあり苦労します。

■雨天時には登山道上が小沢となる

 森林限界を越えると、岩の露出した荒々しい道となります。

 蛇紋岩と呼ばれるこの岩は大変滑りやすいため、濡れているときは特に注意が必要です。

 また、植生保護のために柵や階段が設置されていますので、そこから外れないようにしてください。

 長い直登コースにあえぎながらの登山になりますが、振り返ると眼下には尾瀬ヶ原が広がり、疲れもやわらぎます。

■振り返ると尾瀬ヶ原の広大な景色が広がる