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  • 2022.08.26

【注意喚起】燧ヶ岳登山者の皆様へ

東北以北最高峰・燧ヶ岳の登山を計画されている皆様へ

 山小屋の方からの情報では、燧ヶ岳(2356m)を登り尾瀬ヶ原(1400m)に向かう下山ルートとして、最短ルートではあるがぬかるみの多い「見晴新道」を避け、大きな岩場が続く「ナデックボ(雪崩ッ窪)」や全体的に緩やかで歩きやすい「長英新道」を選択し、暗くなってから山小屋に到着される方が増えているということです。

 「見晴新道」は土砂災害により通行止めとなった後、平成28年に新たなルートに付け替えて再開通した新しい道ですので、確かに直前の天候によってはぬかるみが多いルートではあります(写真①②)。
 それでも、一部で木製階段が設置されたり、登山道が登山者に踏み固められるなど、開通当初よりは歩きやすくなっています。


写真①② 見晴新道の様子

 一方で、この「見晴新道」を避けて、大きな岩場が続く「ナデックボ(雪崩ッ窪)」(写真③④)、全体的に緩やかで歩きやすい「長英新道」で下山し、尾瀬ヶ原に向かわれることは、一度尾瀬沼(1665m)に下山してから白砂峠(1680m)を越えて尾瀬ヶ原(1400m)に向かうことになりますので、より歩行距離・時間、体力が必要となります(図1)。

 
写真③④ ナデックボ(雪崩ッ窪)の様子


図1.燧ヶ岳最高峰・柴安嵓から尾瀬ヶ原・見晴までの3ルート

 これから尾瀬は秋を迎え、日に日に日が短くなります。暗い中での登山は遭難のリスクが高まり大変危険です。
 どのルートだから安全とは一概には言えませんが、図1などもご覧いただきながら、早朝から登山できるように計画したり、現状のご自身のレベル・体力に合っているのか、計画に無理はないかなど、よくご検討いただくことが大切です。

 
 尾瀬、燧ヶ岳は携帯電話がほとんど入らないため、皆様のお越しを待つ山小屋の方も連絡手段がなく心配されます。
 ぜひ早出早着、ご自身に合ったルートで安全登山をお願いします。

●参考:山からはじまる福島の旅「やまふく」
燧ヶ岳・・・難易度「上級」

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