- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.08.15
2021年8月15日—山の鼻ビジターセンターより(雨の尾瀬ヶ原と山ノ鼻周辺で見られる実)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
山の鼻ビジターセンターは新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、現在休館中です。
詳しくはこちらをご覧ください。
ツキノワグマの目撃が頻出しているため、入山者の皆さんの安全を第一として植物研究見本園を一時閉鎖しております。
皆様のご理解とご協力をお願いすると共に、クマ鈴の携帯や朝夕の時間帯は声を出すなど安全対策をお願いいたします。
なお、至仏山入口は見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
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■ 天気:雨
■ 気温:19.3℃(最高気温) 14.3℃(最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
尾瀬では3日間雨が止む事無く降り続いております。
【増水した川上川】
昨晩も強い雨が降り、早朝に巡視した時には、木道が一部冠水しておりました。
【原の川上川橋付近】
雨が弱まると、じきに水かさは低くなりますが、大雨の直後は靴の中を濡らさない様、注意して歩いてください。
さて今日は山ノ鼻周辺で見られる実を紹介していきたいと思います。
尾瀬では今まで花を咲かせていた花々が続々と実へと変化しております。
【オオウバユリの実】
存在感のある緑色の大きな花を咲かせていたオオウバユリもあっという間に実を形成していました。
秋も深まると実が割れて種が沢山出て来ます。
【ヒロハツリバナの実】
今は緑色ですが、これから秋になると赤くなり、そしてはじけて種が飛び出てきます。
近くにはよく似たマユミの実もあるので、見比べてみて下さい。
【トリガタハンショウヅルの実】
変わった形をしている実です。
これから秋になるとフサフサした毛のようになります。
ミズナラの葉をよく見ると、イクラの卵の様な赤い玉が付着していました。
こちらは実ではなくて、ナラハヒラタマルタマバチの虫こぶのナラハヒラタマルタマフシになります。
ナラハヒラタマルタマバチの幼虫が中に居ます。
名前が覚えづらいナラハヒラタマルタマフシ。
一年に一度は声に出して読んでしまいます。
明日以降も雨の日がしばらく続きそうです。
尾瀬に来られる時は、行動計画を作り、天気予報や道具のチェックなど事前の準備をしっかりしましょう。
※尾瀬で雨に降られた場合、数百円のビニール合羽は役に立ちませんので、防水性のしっかりしたものをお勧めいたします。
担当:坂上