- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.05.14
2021年5月14日ー山の鼻ビジターセンターより(植物研究見本園の様子)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
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■ 天気:晴れ
■ 気温:16.9℃(最高気温) 1.8℃(最低気温)
ブログをご覧の皆さん、はじめまして。
山の鼻ビジターセンター新任管理員の佐久間です。
長らくの自粛生活ですが、少しでも皆さんの気分が晴れる情報を発信していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
そして『アフターコロナは尾瀬に行こおぜ!!』(おっと?...ちなみに今朝の最低気温は1.8度でした。寒い…)ということで、事態が落ち着きましたら、ぜひ本物を見にお越し頂ければ幸いです。
それでは、さっそく現在の様子をお届けします。
本日は山ノ鼻エリアにある植物研究見本園の巡視に行ってきました。
入り口にはこのようにシカ柵が設置されています。これは園内に植生しているシカの好物、ミツガシワ等を守る為のものなのですが、開けて中へ入る事が出来ます。(お通りの際には、きちんと閉めて頂くようお願いします。)
それではレッツゴー!
雪解け水により川の水位は高めです。
豊かな水を湛える湿原では、いたるところで命の営みを感じる事が出来るのも魅力の一つ。
アメンボやヤマアカガエルが活発に活動を始めていました。
心なしか生き物たちも、長い冬の終わりと春の気配に胸を躍らせているかのようです。
しばらく進むと・・・
マガモ発見!
雪解けとともに、こうして遊びにやってきます。
ゆっくりと歩きながら、餌を探しているのでしょうか?
園内の様子
融雪時期ならではの赤渋(アカシボ)も日に日に少なくなってきました。
ミズバショウが咲いています。
ご存じの方も多いかもしれませんが、尾瀬の代名詞ともいえる代表的な花です。
(当財団のロゴマークにもミズバショウがデザインされています。)
中心にある黄色い部分、よ~く見るとぷつぷつしたものが集まっていることがおわかり頂けますでしょうか?
実は、この小さなひとつひとつが花です。
それを守るように囲んでいる白い部分は『仏炎苞(ぶつえんほう)』と言い、葉が変形したもの。
《子孫を守り、残していく》
人間も動物も植物も、同じ。
すべての生命に備わっている神秘を感じます。
見本園からは、ミズバショウを手前に燧ケ岳を望む事が出来ます。
自然はいつでも雄大です。
何をするにも不安や後ろめたさが付きまとう日々ですが、今年が難しくとも花は来年も咲きます。
いまはきちんと自分や大切な人の身を守りながら、せっかくなのでいろいろな知識を養っておきませんか?
知っていることが多いほど、実際目にした時の感動や面白さがどんどん大きくなるはずです。
安心して出かけられるようになったときには、尾瀬に行くのがもっと楽しみになってるようなお話をたくさん掲載していきます!
ビジターセンター職員も皆さんとお会いできる日を楽しみに、業務に取り組んで参りますので、ともにこの事態を乗り越えていきましょう。
(なお、群馬県のまん延防止重点措置の適用を受け、5月16日(日)~6月13日(日)まで休館です。)
担当 佐久間