鶴にまつわる伝説(尾瀬には本当にツルがいたのだろうか?)

解説

 牛首付近にある小高い丘は鶴ヶ墓と呼ばれ、2つの伝説が残されています。

 片品村の猟師が尾瀬ヶ原で、殺傷が禁止されたツルを撃ち殺したところ、村へ帰る途中で崖から落ちて死んでしまいました。

 さらに猟師の家にも雷が落ちて家族も死んでしまったことから、村人たちは恐ろしくなりツルを供養するための塚を築いたそうです。

■鶴ヶ墓があるとされる場所付近

 また、もう一つの伝説では、阿部ノ貞任が家来の餓えをしのぐために、尾瀬大納言の飼鳥である尾瀬ヶ原のツルを殺し、それを家来に訴えさせることで褒美をもらった際に、殺されたツルを憐れんで築いたのがこの塚だということです。