木道(尾瀬の風景の一部ともいえる木道について学んでみましょう)
- 時期 : 5月下旬~10月中旬
- 場所 : 建物周辺(原の川上橋東側)
- 観察や学習の対象 : 建造物,
- 学習の目的や育てたい能力 : 観察,
解説
昭和30年以前の尾瀬では登山者が自由に湿原を歩いていました。
しかし、ぬかるんだ湿原は非常に歩きにくいため、木を切って湿原に敷いたのが木道のはじまりでした。
木道が置かれ始めた頃は湿原を歩く登山者も多く、特に木道周辺の湿原が急速に荒廃してしまいました。
その後、湿原を守るために木道整備がすすめられ、現在では尾瀬全体の木道は総延長が約57kmにもなります。
環境省、群馬県、福島県、東京電力がそれぞれ担当する木道の整備・点検を行い、尾瀬の自然を守りつつ、その自然を楽しめるよう取り組んでいます。
■アヤメ平で木道の設置工事を行う
木道の形状も、雪解けや増水時に水没しないように高架式にしたり、つまずかないように踏み面に金具が出ないようにしたり、年々改良されています。
尾瀬保護財団では尾瀬ヶ原の山ノ鼻~竜宮沼尻川橋の木道補修を行っています。
■多くの登山者に踏まれて痛んだ木道を補修するのもビジターセンターの仕事だ