木道(尾瀬の風景の一部ともいえる木道について学んでみましょう)

解説

 昭和30年以前の尾瀬では登山者が自由に湿原を歩いていました。

 しかし、ぬかるんだ湿原は非常に歩きにくいため、木を切って湿原に敷いたのが木道のはじまりでした。

 木道が置かれ始めた頃は湿原を歩く登山者も多く、特に木道周辺の湿原が急速に荒廃してしまいました。

 その後、湿原を守るために木道整備がすすめられ、現在では尾瀬全体の木道は総延長が約57kmにもなります。

 環境省、群馬県、福島県、東京電力がそれぞれ担当する木道の整備・点検を行い、尾瀬の自然を守りつつ、その自然を楽しめるよう取り組んでいます。

■アヤメ平で木道の設置工事を行う

 木道の形状も、雪解けや増水時に水没しないように高架式にしたり、つまずかないように踏み面に金具が出ないようにしたり、年々改良されています。

 尾瀬保護財団では尾瀬ヶ原の山ノ鼻~竜宮沼尻川橋の木道補修を行っています。

■多くの登山者に踏まれて痛んだ木道を補修するのもビジターセンターの仕事だ

◆ 動画による紹介(クリックすると表示されます)