さかい沼・振り分け沼(燧ヶ岳の麓にたたずむ高山湖 - 尾瀬沼)

解説

 尾瀬沼は燧ヶ岳の噴火によって川が堰き止められてできた湖で、水深は平均5.5m、最大深は9.5mの天然湖です。

 岸辺にはフトイやジュンサイ、ヒルムシロなどの水生植物が豊富に見られますが、ヒツジグサは池塘のものと比べると葉が大きく、栄養状態の違いを示しています。

 冬期は厚い雪に覆われ、5月上旬頃までは雪の尾瀬沼を歩いて渡ることができます。

 昭和47年までは沼尻、尾瀬沼東岸、三平下をむすぶ渡船が運行されており、中高年の方には尾瀬沼を船で渡った思い出のある方も多いようです。

 かつて尾瀬沼は、会津と上州の境にあったことから「さかい沼」や「振り分け沼」と呼ばれていました。現在でも沼を南北に二分する県境があり、北側は福島県、南側は群馬県に分かれています。

■福島県と群馬県との県境になっている尾瀬沼は
古くは「さかい沼」「振り分け沼」と呼ばれていた

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