秘話 その3
「この仕事が好きだから、人の輪をもっと広げたい」※渋沢温泉小屋は現在営業しておりません
尾瀬の湿原から離れた、小沢平の深い森の中に建つ「渋沢温泉小屋(しぼさわおんせんごや)」。 「山」と「人」が好きだから小屋を続けているという星さんにお話を伺った。
渋沢温泉小屋
星 登 Noboru Hoshi
夫婦二人三脚で歩いた道
渋沢温泉小屋では星登・光子ご夫婦が
いつでも温かく迎えてくれる
小沢平から渋沢沿いに
1時間ほど歩くと小屋に着く
山、人が好きだから続けられる
広葉樹の大木が育つ森の中に
渋沢温泉小屋が建っている
尾瀬唯一の露天風呂「せせらぎの湯」
元気の秘訣はお客様との会話
尾瀬の隠れ宿的存在の名にふさわしい渋沢温泉小屋だが、常連客以外でも一度は泊まってみたいと思っている人たちは多い。「こんな山奥にいてもお客様との会話でいろいろな情報交換ができて楽しい。例えば、私の趣味は御客様との縁で始めたものもあるんです。」面白いと思ったことは何でも取り組む光子さん。その手作りの会津木綿の花瓶敷きはここでしか買えないオリジナルだ。 「お客様と話しをすることで自分の世界が広がって心が生き生きしてくるんです。私たちのほうこそ御客様から元気をいただいています。」と顔を見合わせて語る御二人。 深山の一軒宿の魅力はどうやら場所的なことだけではなさそうだ。40年以上、この渋沢温泉小屋をきりもりしてきた御二人には、登山客を家庭的な温かさで迎え入れる空気が漂う。 10月中旬、渋沢は紅葉シーズンを迎え、森が黄金色に輝きだす頃。この秋、美味しい手料理を食べに、登さん・光子さん夫婦が待つ温かい渋沢温泉小屋に足を運んではいかがでしょうか。渋沢温泉小屋 データ
※2023年7月現在、渋沢温泉小屋は営業しておりません