柴安嵓(しばやすぐら)と俎嵓(まないたぐら)

 燧ケ岳は、「燧ケ岳」とよばれる山頂はなく、5つの山頂がある連峰となっています。柴安と俎は、その中で最も標高の高い2つの山頂の名前で、新潟県側から見ると2つの山頂が並んで見えるため、双耳峰と呼ばれています。
燧ヶ岳双耳峰の東峰を俎と呼び、標高2、346mで故平野長蔵氏が明治22年に奉祠した石祠があり、檜枝岐本村に祭られている燧ヶ岳神社の奥の院となっています。遠くから眺めると、位置によっては俎状に見えるところからその名がついたと言われます。
双耳峰の西峰を柴安と言い、標高2,356mで燧ヶ岳五峰の最高峰です。柴安という名の起源は分かっていません。

<新潟県側より燧ケ岳を望む:左が俎嵓、右が柴安嵓>

<俎嵓山頂の石祠>