雪解けを告げる鳥(どんなところに巣をつくっているのか観察してみよう) - イワツバメ

解説

 イワツバメは春先の雪解けころに東南アジアから日本へ渡り、尾瀬などで3~4羽のヒナを産み、子育てを行います。

 雪解けの頃にはわずかに土が出ている場所へ群がるように飛来し、土と落ち葉などを口で混ぜては、山小屋の軒下で巣作りの材料としています。

 このためイワツバメの巣作りは、春を告げる姿でもあります。

 都会の駅などに巣を作るツバメよりも体が一回り小さく、ツバメにある首の蝶ネクタイのような赤いしるしもありません。

■巣作りのための材料を集めるイワツバメ

 7月になると親がヒナに餌を運ぶ姿が観察できますが、餌をねだるあまりに巣から身を乗り出し、自分から地面へ落ちてしまったヒナを見つけることがあります。

 こんなヒナを見つけた時には拾い上げたりせずに、遠くから見守ってあげてください。

 ときおり親ツバメが餌を運んで来るはずですから。

■7月にはヒナが巣から顔をのぞかせる