雪解けを告げる鳥(どんなところに巣をつくっているのか観察してみよう) - イワツバメ
- 時期 : 5月中旬~7月下旬
- 場所 : 建物周辺(尾瀬沼VC付近)
- 観察や学習の対象 : 動物,
- 学習の目的や育てたい能力 : 観察,読み取る,
解説
イワツバメは春先の雪解けころに東南アジアから日本へ渡り、尾瀬などで3~4羽のヒナを産み、子育てを行います。
雪解けの頃にはわずかに土が出ている場所へ群がるように飛来し、土と落ち葉などを口で混ぜては、山小屋の軒下で巣作りの材料としています。
このためイワツバメの巣作りは、春を告げる姿でもあります。
都会の駅などに巣を作るツバメよりも体が一回り小さく、ツバメにある首の蝶ネクタイのような赤いしるしもありません。
■巣作りのための材料を集めるイワツバメ
7月になると親がヒナに餌を運ぶ姿が観察できますが、餌をねだるあまりに巣から身を乗り出し、自分から地面へ落ちてしまったヒナを見つけることがあります。
こんなヒナを見つけた時には拾い上げたりせずに、遠くから見守ってあげてください。
ときおり親ツバメが餌を運んで来るはずですから。
■7月にはヒナが巣から顔をのぞかせる