卵がカエル場所(池塘に浮かぶ白い物体は何だ? - 尾瀬の両生類)
- 時期 : 6月上旬~7月下旬
- 場所 : 湿原の池塘(研究見本園右手入口すぐの水たまり)
- 観察や学習の対象 : 動物,
- 学習の目的や育てたい能力 : 観察,読み取る,分類する,
解説
水が豊富にある尾瀬はカエルにとって棲みやすい環境です。
木道を歩きながら耳をすましてみると、湿原からウフフフ・・・、クククク・・・、という笑い声にも似たカエルの声が聞こえてきます。
尾瀬に生息しているカエルはヤマアカガエル、タゴガエル、ツチガエル、モリアオガエル、アズマヒキガエル、カジカガエルの6種類です。
雪解けが始まると、すぐに水辺でカエルの卵を見つけることができます。
最も見つけやすいのはヤマアカガエルで、研究見本園の右手入口からすぐの水たまりでは、毎年透明の卵を見つけることができます。
なぜこの場所に卵を産むのでしょうか? そっと水に手を入れてみましょう。
研究見本園には至仏山からの冷たい雪解け水が流れ込みますが、この場所の水はぬるいのが分かります。
流れが無く適度な水温のために、オタマジャクシが育つのに適した環境となっているようです。
■ヤマアカガエルの卵
モリアオガエルは水辺の樹上に白い卵塊を産みつけますが、尾瀬では池塘のまわりに樹木が少ないため、直接岸辺に産みつけることが多いようです。
■池塘のふちに産みつけられたモリアオガエルの卵塊
■池塘のモリアオガエル