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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2026.07.31

2026年7月31日-尾瀬沼ビジターセンターより(大清水から尾瀬沼へ)

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お出かけの際には、尾瀬保護財団HPの2026(令和8)年シーズンについて | 尾瀬保護財団をご確認お願いします。
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■天気:雨のち曇り
■気温:17.5℃(9時)20.7℃(昨日の最高気温)16.4℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

数日の間、断続的に降り続いた雨も昼過ぎには落ち着き、やっと散策しやすいお天気となりました。尾瀬ヶ原の一部区間の木道(牛首~ヨッピ吊り橋)や新潟県から御池へ至る国道352号線などで昨日の大雨の影響により通行止めとなっている箇所があります。詳しくはこちらの<【注意】7/30-31 大雨に伴う尾瀬の状況について>をご確認ください。

【本日の大江湿原】

オレンジ色のコオニユリと紫色のコバギボウシが風にゆらゆらと揺れ、夏の大江湿原らしい風景が広がっています。

【秋のけはい】

左 サワギキョウ/右 イワショウブ

夏真っ盛りではありますが、秋の訪れを告げる花、サワギキョウやイワショウブの姿も見られるようになりました。7月も今日まで。花々が少しずつ過ぎゆく季節を教えてくれます。

さて、尾瀬沼へのアクセスは沼山峠登山口から入る福島県側からのルートと大清水から入る群馬県側からの2つのルートがあります。本日のブログでは群馬県側の大清水からのルートについてご案内します。(写真撮影日:7月29日)

【大清水湿原の風景】

大清水の駐車場とバス停のすぐそばに、大清水湿原という小さな湿原があるのはご存じでしょうか。広い木道が整備され、湿原の中にぽつぽつと立木が並ぶ、箱庭のような空間が広がっています。バスの待ち時間などにゆったりと散策してはいかがでしょうか。

【大清水湿原の花々】

オカトラノオ
ツリフネソウ

大清水湿原の標高は1180m。標高1660mの尾瀬沼周辺よりも標高が低く、尾瀬沼周辺ではあまり見られない植物を観察できます。オカトラノオは、その花穂が虎の尾に似ていることから名付けられた植物です。「丘虎の尾」とも表記され、身近な丘陵地でも見られることに由来するとされています。ご近所や少し里山の雰囲気がある場所でも見られるかもしれませんので、ぜひ探してみてください。ツリフネソウは茶の湯で使われる天井からぶら下げる花器「釣舟」に似ていることが名前の由来とされています。尾瀬沼周辺では黄色い花をつけるキツリフネが見られますので、色の違いなどを比べてみましょう。

その他、コオニユリ、コバギボウシ、オオウバユリ、ミヤマシシウド、トモエソウなど尾瀬沼周辺と同様の植物も見られますが、開花や結実のタイミングが少し異なるので、比較しながら楽しむこともできます。

【大清水から一ノ瀬まで】

会津沼田街道(旧道)の様子

大清水から尾瀬沼へ向かう際、3.3Km先の一ノ瀬までは1時間ほどの林道(砂利道)歩き、あるいは低公害車(シャトルバス)での移動となります。低公害車の時刻表や運行期間についてはこちらの令和8年度 大清水〜一ノ瀬間の低公害車両(シャトルバス)の運行について(片品村のHP)をご覧ください。

そのほか、林道に平行して会津沼田街道と呼ばれる歴史の深い旧道が通っています。森の中を通る静かな小道で、ひっそりとした雰囲気の中ゆったりと森林浴を楽しめます。少しだけ道のりが長くなる点、道中ぬかるみなどがある点、一ノ瀬側上部1㎞は閉鎖されているため、林道歩きとなる点にはお気をつけください。

【見られる樹木の葉】

ミズナラ
ブナ

大清水から一ノ瀬までの緩やかな道のりではたくさんの広葉樹の姿が見られます。その主役というべきはミズナラとブナでしょうか。ミズナラは柏餅に使われるカシワのように葉のギザギザ(鋸歯)が大きく目立つのが特徴です。ブナの鋸歯はあまり目立ちませんが、葉の波打った縁の凹部に葉の筋(葉脈)が突き当たっているのが最大の特徴です。植物の葉を観察していると、多くの葉は、葉の縁の凸部に葉脈が行き当っていますが、ブナではその逆となっています。ミズナラとブナは尾瀬周辺では標高1200m~1400m付近でよく見られますが、群馬県側と福島県側、つまりは太平洋側と日本海側でその生育割合に違いが見られます。ミズナラは陽光がよく当たる場所での生育が有利であり、冬場に乾燥し、山火事が多く発生してきた太平洋側で、山火事などによる攪乱後の日なたとなった場所で分布を広げてきました。そのため、太平洋側である大清水から一ノ瀬にかけてはミズナラの姿をよく見ます。ただし、地理的には太平洋側に位置しますが、日本海側の気候の影響を強く受け、豪雪地帯でもあるため、雪に強い性質を持つブナの姿もよく見られます。反対に典型的な日本海側気候である福島県側の登山口、御池周辺ではブナ平と呼ばれる天然のブナ林が広がる場所が見られ、ミズナラの姿はごくわずか、といった具合に尾瀬の登山口では標高が同じ程度であってもミズナラとブナの生育割合に違いが見られます。尾瀬を縦断する際はそういった太平洋側と日本海側の植生の違いにも目を向けてみると、また違った尾瀬の魅力が見えてくるかもしれません。

【三平峠までの道のり】

三平峠の様子

一ノ瀬を過ぎると三平峠まで約350mの登り、そこから尾瀬沼(三平下)まで約100mの下りとなります。本格的な登山道となりますので、足元に気をつけてご通行ください。途中、登り一辺倒とはなりますが、標高が上がると涼しさを感じるようになりますので、峠の冷気をご堪能ください。

その他、登山道の状況についてはこちらの尾瀬情報<2026年7月29日-三平下・大清水の様子>をご確認ください。

【お知らせ】

尾瀬沼地区宿泊者の方々にお楽しみいただけるよう、金・土・祝前日に開催される夜のイベントの開始時刻を7・8月はふだんの19時から19時30分へと変更しております。詳しくはこちらの【尾瀬沼ビジターセンター8月の夜のイベント情報】をご覧ください。

また、8月14日(金)、8月21日(金)19時より見晴地区にて「夜のイベント」~見晴ナイトハイク~を開催予定です。見晴地区にお泊りの際にはぜひご参加ください。詳しくは 2026年見晴地区でおこなう夜のイベントのお知らせ(月) をご覧ください。

※荒天時等はイベント内容の変更や中止となる場合があります。ご了承ください。

尾瀬沼へ至る登山道は、一部破損した木道などが見られます。特に濡れた木道は滑ることがありますので、お越しの際は、足元をよくご確認いただき、スリップによる転倒などに十分注意をお願いします。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2026年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。

○バッジタイプ:オコジョ、ニッコウキスゲ、三本カラマツ

○マグネットタイプ:オコジョ(夏)、オコジョ(冬)、ヤマネ

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